第26話

「関連する人物と話してみて下さいね。それではお大事に」


さっさとお坊さんは帰って行った。


「結局、自分たちでなんとかしないといけなくなって…カエさんに迷惑かけるかもしれない」


「大丈夫だよ。それより、りこと話をしろって言われてもいつも話してるし、なにを話す?」


「…さぁ」


「…あ、逢坂さんも関係あるかな。話してみたらなにかわかるかな?」


「俺には女の子の話とかよくわからない」


「確かに…」


無頓着だし。とりあえず今日は寝よう。そういえば、あのお坊さんに、伊織くんは私の力のことまで話したんだろうか?よくわからないけど、私のこと非難してなかったし、変な目で見てなかった。かなりあっさりした対応だったけど、なんかアドバイスくれたし?


それから夏休みは明けて、伊織くんは学校へ。私は元気になりつつあるから、そろそろ退院したいな。でも結局、2ヶ月きっちり入院させられた。


「はぁー久しぶりの家だぁー!」


家のソファに寝そべる。家が恋しかったなぁ〜


「カエさん、嬉しそうだね」


「伊織くん、荷物持ってくれてありがとう。あとはいいよ」


「え、俺ここに住んでるから、手伝うよ」


「え?」


なんで?

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