第11話
翌日。担任の先生に席替えのことを話しに職員室へ行った。
「…君は、逢坂のファンなのか?言いなりか?」
「そういうわけではないんです。頼まれただけです」
「だめだだめだ。全く、最近の子はなんでも言いなりだ。カエさん、君の意思はないのか?」
「そういうわけでは…」
「この話は終わりだ」
やっぱりだめか。そして、今日は逢坂さんお休み。仕事のようだ。
私は鈴野くんの言うこと聞かないで、休み時間はりこのところに行ったりした。鈴野くんはじっと見てきたりしたけど、特になにも言わないし、結局一日中話さなかった。そのまま家に帰り、バイトへ。
あー、バイト今日からか…。
「鈴野くん、私じゃ不満かもしれないけど、一応品出しを教えるから」
「…なんで、不満?」
鈴野くんが制服着替えて、コンビニの服着てるのなんか不思議。
「だってじっと見てて怒ってたのかと」
「いや違う。もやが増えてないか、気になって。でもあまり変化はないみたい」
「あー、そう」
「この話、信じてる?」
「信じるとかそういうのではないけど、そうなのかもしれないね」
「…あ、それから…」
「あ。無駄話してた!仕事始めるよ!」
また、あの話されたら嫌だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。