第9話

だいぶ長居してしまった。鈴野くんを置いてきてしまったけど…いいよね。よくわからないことを真剣に言ってる姿が少し嫌になった。もう関わりたくないなぁ…。


「あらーカエちゃんおかえり!」


「え、もう帰るところ?」


品出し一緒にしてたけど…そんな時間経ってたんだ。


「お父さんにもちゃーんと報告しててね!じゃ」


…お父さんに何を?

店に入ると、お父さんはレジにいた。今は忙しいみたいだし、とりあえず品出ししてないのがないか、バックルームに確認に行こう。


確認へ行くと、そこには最近入ったバイトの人がいた。


「お疲れ様です。手伝います」


「あー、娘さんか。さっき電話があって、バイトしたいってさ。俺じゃわかんないから連絡先聞いといたよ」


「ありがとうございます。まだ募集してるので、電話してみます」


早速、電話をかけてみた。何時なら面接オッケーかな?お父さんの勤務時間内にしないと。


「はい」


お、すぐに出てくれた。


「あの、先程ご連絡頂きました、コンビニのものです」


「あー、はい」


「募集はしていますので、面接はいつがいいですか?」


「今日は?」


「え、今日ですか…?少しお待ち下さい」


慌ててお父さんのいるレジへ。今は落ち着いたようでゆっくりしていた。


「バイトしたいって人から電話あって。今日、面接とかできる?」


「お!そんなに働きたいのか?それは楽しみだ。受けよう」


そんなわけで、早々面接にやってくるようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る