第11話
ここからはちょっと専門的な事を入れながら書いていこうと思います。
今まで私の過去を書いてきましたが、これからは現在の事も書いていこうかなと思います。
まずは、耐えがたい心理的苦痛やストレスがあると記憶や感情や自我(私という意識)が分離しバラバラになる事があります。過去の記憶が無くなったり
自分が誰なのか思い出せなかったり次々と別の人格が現れたりする事があります。そのような障害を「解離性障害」といい「解離性同一性障害」といいます。
自分が誰なのか?すべての記憶を失った自分を見下ろすもう一人の自分がいる。次々と別の人格が現れる。それが「多重人格」と言います。
症状としてはその人それぞれありますが私の場合、記憶がある人格達と全く記憶が無い人格達がいます。
「あっ、入れ替わりそう」と分かる場合と突然パンッと入れ替わってしまう場合、知らずに入れ替わってしまう場合があります。
入れ替わってしまったら表に出ている人格によって
口調、顔つき、仕草、嗜好などが変わってしまいます。年齢や性別が違うと特に変わります。
私自身には自覚は無く、周りの人達に言われて初めて知るのです。
男性だったら相手の事を「お前」と呼んだり子供の場合だと甘えん坊になったりします。普段は飲まない飲み物を好んで飲んだり吸わないはずのタバコを吸ったりします。また爪を噛んだりしますね。
それらの事の記憶がある人格達と記憶が無い人格達とハッキリ分かれます。
そして人格が変わる時に共通して現れる身体の症状は酷い頭痛と首から肩にかけての凝りと全身の緊張です。なので主治医にそれらの症状を伝え、緩和する薬を処方してもらっています。
ただしこれらは私の場合なので解離性同一性障害の人達全員の症状ではありません。そして人格もそれぞれの人格がいますので、その人その人でどういう人格が存在するのかも違ってきます。
私は自分以外の解離性同一性障害の人と会った事が無いのですが、この障害は決して珍しい障害ではありません。…と主治医が教えてくれました。
解離性同一性障害は心理的苦痛やストレスで心の中に別の自分を作り出さないと心が壊れてしまうという自己防衛方法です。
自分を守るために他の人格を作る。
以前こう説明した時「ただの現実逃避じゃん!」と言われた事があるのですが、私から言わせてもらうと現実逃避するぐらいで他の人格を何人も作り出す事はありません。耐えがたい苦痛が『私』だけではどうする事も出来ないから、心が壊れてしまうからです。「ただの現実逃避」という一言で済ますな!
と反論します。
確かに心理的苦痛やストレスで様々な障害を抱えている方々はいっぱいいます。苦痛やストレスから自分を守る方法の一つが他の人格達を作る事だっただけです。
だから過去私に診断されたたくさんの障害は誤診ではなく私の中にいる他の人格達それぞれが抱えているもう一つの障害なんだと主治医が教えてくれました。
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