7~赤袴の女
またまた足袋ばき
赤いはかま
長い廊下を歩いている
縁側のようなところ
女のひと
場面が変わり
同じ格好
赤いはかま
大きなお屋敷
もしくは
神社
長い廊下と同じ場所
火事である
焼け出されて
泣きながら
中へもどろうとする所を
男の人に
ひきずりもどされる
それでも
振り払いもどろうとする
泣き叫んでいる
泣きくずれる
なにか大事なものを残してきたようだ
それが何かはわからない
それは 人でなく 物だろう と思う
おわり
人生の中で大事なものを必ず失くしている
人の死も必ずついてくる
自らの死も
けれど転生があるとして
その失くしたものがなにかさえ思い出せない
人の死の悲しみさえ残っていない
みてる時は悲しいのだが
ただ今の生があるだけ
繰り返すことにより
なにを求めているのか
残っているのは
魂とその記憶
失くすことは怖くない
ひとの命のぞいて
生きていてほしい
死なないでほしい
これも執着なのだろうか
何のための転生なのか
生きてるうちになにがみえるのだろう
そのまえに転生はあるのかな?
あることにしておきます
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