第19話 卒業制作と、帰るまでが遠足
銃声と着弾から大体の距離は掴めた。
ウチの勘がにぶってへんかったら、多分ライフル撃てるだけのド素人や。夜間帯の狙撃なんて、はっきりいって凄腕のスナイパーでもやりたがらへんやろ。
案の定ウチ等がバラバラになったら途端に撃つのをやめた。
あれがウチ等を止めるだけの仕掛けなんやったらそれでもええんやろう。
せやけど、多分ちゃうんやろな?
「白雪ちゃん!」
ウチの名を呼ぶメスガキの声。振り向くとそこには誰やったっけ? せやせや、栗原詩織やったか……とりあえず。
「先輩生きとったんかぁ~、よかったわぁ!」
抱き着く、少し硬い身体。完全にメスになる前のメスガキの香りと身体はなんど喰うても飽きへん。そして今は、何しても問題あらへん年齢やしな。
「白雪も無事で良かったよ」
ドン!
ウチは詩織を突き倒す。それに詩織は何が起きたのか分からない。ペロりと舌を出すとウチは詩織の唇を奪う。
空いている手で詩織の身体を撫でる。
チュ……チュツンッ……ハァ……ジュル……チュ…チュ。
むあっとメスの香りが臭う。もう詩織はウチを受け入れる身体と心になってきてるハズや。
「白雪ちゃ……だめっ」
「ダメやあらへんよ……ウチはじめたら、止まらへんからぁ、最後までしよ? なぁ?」
グリフィスパークで弄んだメスガキは何十人やったかなぁ~? もしかしたら百の大台にのったかもしれへん。少しだけもの足りりひんのは、この学園のメスガキ。女同士に慣れ過ぎとる事やな?
もっと泣き叫んで、嫌がるのを無理やりに……ちゅーのも好きやねんけど、まぁこれはこれでありやな。
「詩織先輩、大事なとこ、みせて?」
「……え?」
ウチは口を大きくあけて舌を見せる。ウチの獣の舌。それをねっとりと動かしてもう一度詩織に優しくキス。
「次はウチのこれで、大事なところ女の子にしたるさかい」
詩織はウチの舌に犯されたがっとる。そらそうやろうな? こんな快楽幼い自慰行為やと絶対感じられへん。
ゆっくりと恥らいながら詩織は下着を脱いだ。おっほぉお! そんじゃあ、いただきマンモス(死語)!
……なんや? おかしい、なんかおる。なんか……来る!
ウチは詩織の身体をもっと弄びたいと思う快楽に身を任せる気持ちを律する。そして、段々とこの身体になる前の自分を思い出す。そうやな……ウチは獣や! 食べたい時に食べて、殺したい時に殺して、犯したい時に犯す。
仕留められるか? ライフル持っただけのとーしろが……あんまり舐めくさっとったらケツの穴に熱した棒突っ込んでかきまわすどクソがきゃあ!
「詩織、ここで身ちいそうして隠れとき」
「えっ? 白雪ちゃん」
「黙っとれや。また天国みたいんやったらな」
詩織の乳をむんずと揉みしだき、そして別れのキスをしてウチは迫りくる何者かに向かって飛び出した。
ストレスや。
アホやから狙撃ポイントからウチ等の姿を見えへんからってわざわざここまでやってきとる。
素人が一番最初にやらかす死に手。ウチの改造釘打ち機の射程はおおよそ65フィート。飛び出して30フィートまでの距離が確殺の距離。足音、気配、焦りの息遣い。全部や……全部ド素人の動きを読んで殺る!
「月まで吹っ飛べやぁあああ!」
ウチは痛む足に無理させて飛び出すと近寄ってくる影に向けてランダムに釘打ち機を放った。ライフルをこんな距離で立ち回れへんやろ……
「は?」
バスン! バスン! バスン!
ウチの釘打ち機のひ弱な音。これで人殺せるんかいな? 片や……信じられへん。ライフル持っておろおろ出てきたんやってと思ってた。
バラララララララ!
壊れたバイクのエンジンみたいな爆音。これやこれ! 人を確実に殺す音や。スコーピオン? イングラム? ウージー? いずれにしても短機関銃。ウチの足を突き抜けていく弾丸。腹にも一発もらった……アカン。
こら死ぬわ…… てか、今のガンマン勝負で死ねへんかったんは辛いなぁ……まぁしゃーないか……どんな奴がウチを? スカート……学生か? 素人に……ウチがなぁ……
ガチャ……
「くっ……」
ガチャガチャ!
マジかい……ジャムりよった。ここでウチを殺すのお預けにするんかい。実は拷問されて死ぬより、ゆっくり出血多量で殺される方が辛いねんでぇ……
チャ!
おっ、ちゃんと弾入ったやん。殺せや。さっさと脳天ぶち抜いてな。
「多々良るらぁああああ!」
うるさいなぁ……まさか、地獄か天国から雨亜ぱいせんが迎えにくるとは思わんかった。
バキっ!
びゅん! ばしっばしっ!
「きゃああ!」
ん? なんや? なんやなんや! ウチが気怠く顔を上げた先は片腕をだらりと変な方向にぶら下がっている腕をした雨亜が蹴りで短機関銃を持ってるメス豚を制してるところやった。
鉄仮面をつけたメス豚。大けがを負っているハズの雨亜はそれを感じさせない動きで鉄仮面のメス豚が持つ短機関銃を蹴り飛ばした。
「お前がこんな事をしたのか? 同じ、高等部の生徒じゃないのかっ!」
せやな……まぁ、ウチは少しだけこの”お泊り会”に関して少しだけ見えてきたもんがある。これ……このメス豚も”お泊り会”やったんちゃうか?
「お願い……許して! 卒業制作なの!」
「卒業制作? 何を言ってるんだ?」
ははーん! そういう事か。成程、成程。ええこと聞いたわ……高等部のババァ共は極端に”お泊り会”がないと思ったらそれに相当するものが……この卒業制作っちゅー事か? いや、そう思わせとるだけかもしれんし……結論付けるのは早すぎるな。
今までの”お泊り会”全部高等部の生徒の卒業制作なんやとしても、意味分からんしな。それをするメリットも……いや、超金持ちのど変態共はスナッフムービーに飽きてこういうもんを嗜んどるとか?
「私はもう後がないの……だからお願い!」
バシュン!
瞬間、鉄仮面をつけていたメス豚の左目が吹き飛ぶ。いや、大きな弾丸が突き抜けた。何処からや? 発射音も聞こえへんかった。
1キロライフルで射程ギリギリを針の穴通す腕があっても……絶対無理や。どうやって殺した? もう少しこのメス豚に話させたかったのに……死んだメス豚から雨亞は離れると警戒しつつウチの元にくる。
「おい、多々良。立てるか?」
「無理や」
「凄い怪我だな。だが、大丈夫だ止血してやる。足も動くようになる」
雨亜はウチの足の止血をする。そして、大怪我をしているハズなのにウチを背負う。
「雨亜先輩、そのメス豚の持ってる短機関銃……」
「諦めろ。さすがにこの手では拾えない」
そんな殺生な……ウチの秘密道具も捨て置くなんてありえへん。欲言えばライフル回収したいのに……この怪我やとさすがに無理か。
あ! そや!
「詩織! 詩織おるかぁ!」
ウチの声を聞いて物陰から恐る恐るでてくる詩織。
「し、白雪ちゃああん。大丈夫なの? 凄い怪我、私……何もできなくて……何も」
「ええから、ウチの道具とその先輩の持ってる銃をリュックに入れて持ってきてんか? 後先輩の服漁って鉄砲の弾あったらそれも全部回収してな」
「うん、分かった」
さて……とりあえず銃を手に入れた。それにしても……なんでこの雨亜は生きとるんや?
「雨亜ぱいせん、あのゴリラどないしたんや?」
「あぁ。あれか……野生の獣というのは凄まじい強さだった。この通り腕を破壊された」
「殺ったんか?」
「いや、両目を潰して撃退するしかできなかったよ。まぁ、これが人間の限界だろうな」
このぱいせん、マジもんの化物やんか……あれから生存したんか? あんなイカれたマウンテンゴリラ。猟銃あっても殺されるかもしれへんねんで……
こらぁ……雨亜ぱいせんは今のところ味方でおった方がええな。
それにしても、汗やらなんやらで濡れた雨亞ぱいせんの服が透けてスポブラから見えるツンと上むいた生意気な乳首やなぁ……
むにぃ、もみゅ……きゅ。
「おい、多々良。何をしている? 私の胸を揉んでも残念ながら母乳はでんぞ?」
「いや、しかしハリがあっていい乳だなぁ……って思うねんけど?」
「そうか? まぁ、毎朝かかさず運動をしているからな、多々良は胸を大きくしたいのか? それであれば牛乳だけじゃなくて、しっかりと野菜。食物繊維も取る事だ。それと筋トレは重要だ。筋トレの後はしっかりとタンパク質を取って、早寝早起きだな」
嘘やろ……こんなに乳を揉みしだいて、あらゆる方面から愛撫してるのに、ウチがまだかあちゃんのおっぱい卒業できひんくらいの感覚で雨亜ぱいせん話してきよる。なんなん? このぱいせん何なん?
くっそーーー! ひぃひぃ言わせて犯してぇ……でもいいおっぱいだなちくしょう! この少女からメスに変わる前の今しか堪能できひん。最高の乳やぁ。
これで……雨亜が紅潮して、エロい声でもあげてくれれば最高やってんけどなぁ……それにしても、雨亜ぱいせん。不感症か? ウチのテクでまったく感じへんのはおかしいやろ……あるいは……
「雨亜ぱいせん、もしかして昔ドラッグ使って強制的にイッてへんかった?」
さすがにそんな事ないと思うけど、薬でオーガズムの感度がぶっ壊されてるから、ちょっとやそっとで感じひんのちゃうやろか?
雨亜ぱいせんは胸ポケットから何かを口で噛んで私の方にそれをもってくる。
「喰うか? チョコレートだ」
ほんまやぁ! ちょこれーとやぁ! 白雪、ちょこれーと大好きやぁ……ってちゃうわ! もうなんやねんこのぱいせん。
めっちゃ……惚れてまうやんか……
”お泊り会”の全貌調べは、とりあえず怪我が完治してからやな。それまでぱいせんの乳弄んであーそぼっ。
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