第14話 小鳥ちゃんの平穏な日常
エアコンの修理がようやく終わり、私が無駄にヨモギ煙草を屋上で吸う機会が減ったにもかかわらず、松葉杖をついた多々良が連日やってくる。
ご丁寧に柚希と他肉奴隷を引き連れて・・・・・・
「小鳥ちゃ~ん、お昼一緒に食べようやぁ!」
一応私は学年ではクールビューティーとして通っている。
多々良の馬鹿みたいなテンションの中にいると私の品位が損なわれるような気がしてそれを断った。
「ごめんね白雪ちゃん、今日はアリサちゃんと約束してるの」
そう言って私は隣のクラス、アリサの教室に向かった。
「小鳥ちゃん!」
「一緒に食事をとりましょう」
フランに作らせたランチボックスを見せて私達は中庭へと向かう。アリサは私に惚れている。
今のアリサから育て上げるのも私好みに磨き上げるのも悪くない。恋や愛という感情は本当にありがたい。
それは絶対服従の感情である事をこの穢れ無き少女達は知らないのである。恋は盲目と言うように、惚れた相手を振り向かせる為ならどんな事でもしてしまう。
ある意味、麻薬だ。
そして私はその麻薬の効果を持続させる方法を知っている。
中庭、少女達が一目を気にせずにいちゃいちゃできる表のスポット。
「お姉様、はいあーん!」
と、時には妹役が姉役に奉仕をし、逆に姉役が妹役を吐き気がする程甘やかす。そして時には同い年の少女達が、手を取り合い、時には膝枕をしながら清純を貫こうとする連中もぽつぽつと・・・・・・この中庭において有名人がやってきた。
薫子と芳乃、話によると薫子は何処かいいところのお嬢さんで、許嫁がいるらしい。
芳乃は薫子の家にいる使用人の娘だとか、彼女等は物心ついた時から惹かれ合っていたとかなんとか・・・・・・正直反吐が出そうになる。
目の前にヤレる女がいて手を出さない神経とか私には分らない。中等部の生徒である薫子と芳乃は何処かお高くとまっているが、どちらも児戯に等しい愛し方しか知らないのだろう。
「小鳥ちゃん・・・・・・」
「なぁに、アリサ?」
アリサはもじもじと、手と額を合わせて目を瞑る薫子と芳乃を見るとうっとりとした表情を見せた。
「いいよね。あの先輩達。素敵よ」
は? あれが? 薫子が詩集を読み始め、それを傍らで聞く芳乃。
そんな二人を羨ましそうに見る他の少女達。
「ふふっ・・・・・・」
「どうしたの小鳥ちゃん」
きぃもちわるぅううう! なんなのあの子達。あまりのキモさに笑けてきた。
私は目の前にいるアリサの年齢にして大きすぎる胸をむぎゅっと掴む。
そしてそれをゆっくりとほぐすように動かした。
「えっ? 小鳥ちゃん・・・・・・こんな所で、ダメ」
「何がダメなの? アリサ、私はいつでも構わないわよ」
そう言って、アリサの胸をまさぐったまま、アリサの唇と触れるところまで顔を近づける。アリサは、子供の癖に雌の顔をして目を瞑る。そう、薫子と芳乃のくだらないおままごことより、私とアリサの大人のキスの方がよっぽど刺激的でしょう。
「何をしているの、貴女達ぃ!」
「はい?」
えっ? なになに? 何が起きたの? 私の目の前まで来て大きな声で叫ぶのは、先程まで彼女なりのエロさで詩集を読み聞かせていた薫子。私を睨み付けながら質問するものだから、私は少しだけ遊んでみる事にした。
「先輩と同じように、私も大好きなアリサちゃんと仲良くしてるだけですけど?」
薫子、可愛い子。
うん、この子は自分の持っているポテンシャルに気づいていない。小さくて可愛い芳乃という少女と恋人のように一緒にいるのは、実はこの芳乃に嫉妬しているから・・・・・・私にはぜぇえええんぶ分るのよ。
「はしたない! 厳粛な学び舎で、なんという恥ずべき行為を貴女はしているのかしら?」
怒った。怒った怒った。なにこの子。本当に面白い。私と、アリサにも嫉妬している。
私はそこで、薫子にしか聞こえない声でこう言った。
「薫子先輩、もしかして可愛がられたいんですか?」
パン!
「小鳥ちゃん!」
私の頬を叩く、顔を真っ赤にして薫子は私にこう言った。
「小等部の生徒が、言って良い事と悪い事がありますよ!」
「薫子様、もうそのくらいにしては、貴女も薫子様にごめんなさいしましょう。私も一緒に謝ってあげますから」
私の嫌いな事。
謝罪する必要がなくて謝罪をする事。そして大好きな事。私好みの女の子を調教する為なら、私は平気で頭の一つや二つは下げるという事。
「はい、口がすぎました。薫子先輩、ごめんなさい」
薫子を見つめる私、その瞳を見た薫子。
「ッ・・・・・・!」
薫子は私に犯されるイメージを抱いたのかもしれない。じゃなかったとしても、薫子は虐められる。遊ばれるという事。雌としての彼女の持つセンスを私はくすぐった。
「いきましょうアリサちゃん」
「う、うん」
私は薫子の前で手を繋いでその場を去った。それから学校でたまに薫子と芳乃に会うと私は頭を下げる。最初こそ、戸惑った風に薫子は振る舞っていた。そして、芳乃は気づき始めていた。雌犬の感だろう。薫子が私に惹かれ始めているという事。
ある時は、中庭にフランチェスカを呼び出して、あの駄犬に私が甘えるそぶり、そしてフランチェスカはそんな私をたいそう可愛がる。私という美少女と学校でも人気ナンバー3のフランチェスカだ。
絵にならないわけがない。馬鹿なメスガキ共は長い溜息をつき、それを尊そうに見つめ。薫子は嫉妬の表情を向けていた。
そう、薫子は完全に私という
それからは早かった。廊下で私とすれ違うと、芳乃から離れて私に声をかけにくる。
「小鳥さん、ごきげんよう」
「はい先輩ごきげんよう。今日も芳乃先輩と仲良しですね?」
「えっ、ち。違うわよ! 芳乃とは幼馴染で」
ふはははは、言った。言っちゃったぁ。ほらぁ、芳乃ちゃん、今すぐにでも私を呪い殺しそうな形相で見てるぢゃん。これこれ、芳乃は芯の強い女の子。悪くいえば、根に持つタイプね。はっきり言って私の言う事を聞くタイプじゃない。
かたや、薫子は叱られる事を欲している。
それにしても、こんな子達がどうやって”お泊まり会”を生き延びてきたのか・・・・・・不思議でしかたがないわ。
さて、虐待された子犬みたいな目で私を見る薫子に私はこう言った。
「薫子先輩、今日の放課後。個人的な”お泊まり会”しませんこと?」
そんな子犬は、ようやくオヤツを貰ったかのように目を輝かせて首を縦に振る。
「いいわ! 今日ね? 場所は何処に」
「私の寮……は、お姉様がいますから、薫子先輩。勉強部屋の合宿申請をしてくださらない?」
薫子は私を独り占めできる事に、目を血走らせすぐに申請を行に走る。
それについていかない金魚の糞、芳乃。
「小鳥・チェリッシュ・イレブンさん。貴女、薫子様に何をしたいんですか?」
怖っ! フルネームで呼んでくるとか、こいつ私や多々良、さくらとは違った狂気を感じるんだけど?
「別に・・・・・・お勉強をしたいだけですけど。なら、明日の朝。芳乃先輩、勉強部屋を確認しにきて頂ければどうですか?」
私の言葉を聞いて、芳乃は何度か、頷くと視線だけで私を殺しそうな勢いでこう言った。
「それでは、明日の朝にごきげんよう」
私は寮に帰るや、全裸で餌入れを咥えてまつフランの為に私の聖水をフランの餌入れに注いであげるとぴちゃぴちゃ、びちゃびちゃと喜んでそれを舐めすするフランに話す。
「そのままでいいわ。聞きなさい。今日、合宿に行くから、貴女は一人で玩具を使って一日過ごしてなさい」
「しょ、しょんなぁああああ、小鳥サマにぃ・・・・・・」
「大丈夫。私は貴女が一番好きよ。フラン」
フランの眼球を舐めると私は鞄に色々と道具を入れて、寮の部屋を出た。
本当にゾクゾクする。買い主がいない間にペットが何をしているのか? そんな動画を動画サイトで見た事があるのだけれど、私も例に紛れず、フランがどんな風に一人で慰めるのかを隠しカメラを設置している。
さぁ、それは後のお楽しみとして・・・・・・今日は、薫子。貴女を私が愛してあげる日。
「小鳥ちゃん!」
シャワーでも浴びてきたのか、普段の制服より少しだけ幼く見える薫子に私は走って抱きついてみた。
「はぅん! 小鳥ちゃ・・・・・・」
何処かで見てるのでしょ? 芳乃。どう? 貴女の薫子様が、これから私の肉奴隷になっていくのを待つ気分は・・・・・・
私はその日、一晩を薫子という駄犬の為に時間を使ってあげた。
最初は、薫子が誰の侵入も許さなかった通路を私の手が通過する時、痛がっていたけど、それが叫び声に変わり、喘ぎ声に変わる。
最後は、脳細胞でも壊されたのかというくらいに、躾のなっていない雌犬のように喜び乱れる。
この勉強部屋はなんの為にあるのか、完全防音。一度ロックをかけたら外からは絶対に開けられない。外で寝ずの番をしている芳乃は気が気でならない事だろう。
しかし、私の努力もたいしたものだと思う。
「薫子、貴女、芳乃の事をどう思ってるの?」
「おにゃがぁあい。小鳥しゃまぁあああ・・・・・・もっと、もっとぉおいじめてほしゅぃいのぉおお!」
「そう、良いわよ。それにご褒美」
私とのキス。
そんな事ができる事に、薫子っはウレションと共に、心から涙を流す。本当に可愛い子。薫子は私のいい肉奴隷ねぇ。今後、大事に、大事に育ててあげましょう。
フランがいずれいなくなる学園生活を思うと、心が折れそうだったけれど、薫子が変わりをしてくれそう。
「それにしても疲れたわねぇ、丸一日、愛し合うなんて、フランとはじめて会った日以来よ? 貴女、とっても恵まれているんだから」
私はヨモギ煙草に火をつけるとそれを吸う。本当に何度吸っても慣れない不味さだけれど、これしか吸うものがなければ、これはこういう煙草なのだと脳が変換してくれる。
ジリリリリリリリリ!
「あら、使用期限が終わったみたいね。薫子、じゃあ貴女の頑張りを芳乃に見てもらいましょうか?」
「はぁああい!」
私にくっつく薫子。ほんと、まだまだ躾がなってないわね。でも、今回はこれでいいわ。このまま扉を開ける。
「おはよう。芳乃さん! 薫子、芳乃さんにご挨拶なさい。ほら、ちんちん」
全裸で、私のキスマークと、性虐待だらけの身体をした薫子は立ち上がり、蕩けきった顔で芳乃に挨拶をした。
「小鳥しゃまぁの、二番目のメス犬のかおりゅこでぇすう! 小鳥しゃまに、たぁくさん気持ちいい事おしょわりましたのらぁああ」
「薫子さまぁあああ!」
叫びながら壊れた薫子を抱きしめて芳乃は何かをブツブツと呟く。
そして薫子を連れて行く。私はそんな芳乃にこう言った。
「薫子さんは、もう貴女の所には戻らないわよ。さぁ、私は今日の音楽、リコーダーのテストだからその練習しなくっちゃ」
そう言って持参したリコーダーを吹きながら練習を始めるフリをする。
「小鳥、貴女は、絶対に許さない」
いい目だ。復讐者の目、そしてそんな復讐者を絶望させ、そして私の思い通りに・・・・・・薫子と芳乃。ある意味姉妹丼ね・・・・・・
「楽しみにしてるわ」
その日、学校で大きな事件が起きた。薫子が、屋上から自殺したのである。
うん、薫子は自殺なんてする理由がない。芳乃が殺したんだろう。もう自分の薫子はいない。殺す事で薫子を永遠にしたのだ。人が一人、自殺しても特になにも学園は動かない。
救急車が薫子の死体を運び、少し騒然とした学び舎は元の活気を取り戻す。
芳乃は薫子と一緒に死ななかった。
なら、私に犯され玩具にされる事を所望らしいわね。
あぁ、この学園。最近、多々良とかさくらみたいなど変態が増えて不穏だったけど、ようやく私みたいなまともな少女が楽しめる環境が戻ってきたわ。薫子は残念だったけれど、とりあえずフランで遊んで今後の事を考えましょう。
「今日も良い天気ね。気持ちまで晴れていくわ」
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