第3話 はじめてラッシー




 カレーやさんにいったとき、あたしがたのんだおこさまセットに、ラッシーっていうのみものがついてきた。

 あたし、オレンジジュースのみたかったのにな。


 ぷう!


 ママに「ラッシーってなに?」ってきいてみたんだけど、「のめばわかるよ」ってふんわりわらうだけで、なんなのかおしえてくれないの。

 わからないものをのみたくないけど、ママのかおをみると、たぶんおいしいものなんだろうなっておもう。

 はやくのんでみて、ってキラキラしたおめめがいってるもん。


 ちょこっとふといストローで、ズズってラッシーをすってみた。

「ん! おいひー!」

「でっしょー?」

 ラッシーは、のむヨーグルトみたいだった。

 うーん、のむヨーグルトとちょっとちがうんだけど、でも、のむヨーグルトみたいにあまくて、ちょっとすっぱいの。


 カレーをたべながら、ラッシーをのんだ。

 ちょこっとからいカレーをたべて、あまくてすっぱいラッシーをのむ。そうするとね、たべたりのんだりが、とまらないの!

「きょうはモリモリたべるね」

「うん。たくさんたべられる!」


 いつもだったら、ママがさきにたべおわる。

 だけどきょうは、あたしのほうがはやかった。

 ママがたべおわるまで、メニューをみてることにした。

 のみもののページをみたら、ラッシーにもいろいろしゅるいがあることがわかったんだ。

 イチゴ、マンゴー、メロン――。


「こんど、イチゴがいい」

「ラッシーきにいったんだね。じゃあ、またモリモリたべにこようね」

「うん!」


 つぎにカレーやさんにこられるの、いつかなぁ。

 イチゴのラッシー、すっごくたのしみ!



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