第2話 くるくるおすし




 きょうは、みんなでくるくるおすし!

 パパとママが「ずっといっしょにいましょう」ってやくそくしたきねんのひなんだって!


「まわらないおすし、いきたいね」

 パパはそういっていたけれど、ママは

「リンがいるんだから。ガチャガチャあるところにしましょ」

 っていってた。

 あたしのせいかな。

 あたしがいなかったら、くるくるしないおすしをふたりでたべにいけたのかな。


 おすしやさんについて、くるくるまわるおすしをみていたら、すごくたのしくなってきた。

 あ、たまごがくる!

 そのつぎは……パパがだいすきなタコさんだ!

 パパはなにかちゅうもんしようとしているみたいで、タブレットをみているから、タコさんがちかづいてきてることにきづいてない。

 あたしは、パパにタコをとってあげることにした。


 タコさん……、タコさん!

「あ!」

「あれ、リンもタコたべたかったの?」

 あたしがとろうとしていたタコさんを、ママがとっちゃった。それで、そのタコをパパにあげた。

 あたしがやりたかったのに!


 ぷう!

 

「リン、どうした?」

 タコさんをもぐもぐしながら、パパがあたしにきいた。

「タコさん、とってあげたかった。パパに」

 くちびるをとんがらせながらいったら、パパとママがわらった。


「リン、パパにタコさん、とってくれるかな?」

 ちゅうもんがはいった!

 あたしはよろこんで、パパにタコさんをとってあげる。


「まわるおすしやさんにきてよかったや。リンがとってくれるんだもん」

 パパのニッコリえがお、みられてうれしい!

 

 くるくるおすし、またみんなでこようね!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る