ぷう!
湖ノ上茶屋(コノウエサヤ)
第1話 おりがみおりおり
きょうは、おりがみおりおり!
ママがぬのをおりおりしてたから、まねっこしておりおり!
なんかね、ママ、あたしのあたらしい『いどうポケット』つくってくれるんだって。
いまつかってるの、きにいってるけど、すこしクタクタだから、あたらしくなるのうれしい!
ママ、あたしがほしい『いどうポケット』かってくれないけど、あたしがすきなえのぬのでつくってくれるっていうから、ゆるしてあげるんだ。
「このクマさん、まんなかがいい!」
あたしはそういったのに、できあがった『いどうポケット』のクマさんはひっくりかえってるし、かけてた。
ぷぅ!
あたしはぷんぷんおこりながら、またおりがみをおりおりした。
あたしはすきなえがいちばんめだつところになるようにおれるもん!
「あれ、あれれ」
「むずかしいね、おりおりするの」
あたしもじょうずにおれなかった。
ママがいうとおり、おりおりするの、むずかしい。
むずかしいってわかったら、ひっくりかえったクマさんでもいいようなきがしてきた。
だって、ひっくりかえったクマさんは、がんばっておりおりしたしるしでもあるんだから。
それにね、あたし、きづいちゃったんだ。
みんなからみたらひっくりかえってるけど、つけてるあたしにはちゃんとみえるんだよ!
あたしだけの、ひょっこりクマさん!
あした、これをつけるのすごーくたのしみ!
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