沖縄とシュノーケリングと

 みなさまご存じですか? ダークモードの海ってあるんです。(ごめんなさい。ないです…)

 

 時にその海は冷たく、時に熱く。その波に抵抗するとどこまでも遠くに流されてしまったり、どっぷり沈んだり…。本当に迷惑な海があるんです。


 そう、今日は少し大人になった かいりさんのお話。夢でも「食神」でもない、 かいりさんのお馬鹿さんなお話です。クスって笑っていただけたら、うれしいのであります!


 

 さて、時は かいりさんが社会人になってからのこと。仲良くなった女友達と、沖縄に初めて行った時のことです。


  かいりさんは、浮かれています。だって海がとっても奇麗だったから。子どものころの かいりちゃんが住んでいたところは、歩いて15分くらいのところに海水浴場があったのです。でもね、すごく汚かったのです。夏は人も多いいし、 かいりちゃんにとっては海よりプールが大好きなお子ちゃまだったわけです。


 プールが大好きで、監視員のお姉さん、お兄さんの日焼けした皮膚を、ぺろ~んと脱皮の様に剥くのが大好きな、変人ガールだったのです。うふ。


 そんな かいりちゃんが大人になって、初めて沖縄の海をみたのですから、そうとうテンションがあがります!


  かいりさんは水泳部だったので競泳用の水着なら何枚か持ってます。でも、せっかくなのでバカンス水着でいざ!!


 シュノーケリングに脚にフィンを付けて、ドボン!


 泳ぎは得意なのです。


 海はとっても奇麗で、見たこともないお魚さんも泳いでいます。ずーっと見ていられるのです。だって、息継ぎとかしなくても、スーハ―できるから。


 そして かいりさんはやがて妄想の世界に…。


 しばらくすると、友人が慌てて近づいてきます。バシャバシャ音を立てて。


かいり!  かいり!」

「うん? どうしたの?」

かいり! 大丈夫?」

「えっ? 大丈夫って何が?」


「さっきあっちのカップルがね。死体が浮いてるって言ってたの」


 どうやら…動きを止めていた かいりさんを見て、カップルさんたちが死体と間違えたようなのです。


 通報されなくてよかった。


 その後、背中全体だけがやけに日焼けしていたのは言うまでもありません。




END

*シュノーケリングしながら、停止するのは止めましょう(笑) 死体と間違われるという教訓的なお話でございました。

*今夜もお付き合いいただき、ありがとうございました!(ぺこり)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る