コメント、失礼します。完結お疲れ様でした。
佐知子を通して直春の行動原理を表す構成は巧みで勉強になります。
その中で女が残そうとするモノ、男が残そうとするモノの対比が興味深く、考えさせられる内容でした。
また小説を書く以上、私自身にも何かを残したいという心理があるはずなので、その点についても考えさせられました。
良い体験をさせて頂き、ありがとうございます。
作者からの返信
徳山 匠悟さん
「構成は巧み」と言って頂き、嬉しいです。
遺したいと言う気持ちはきっと誰にでもあるのではないか、と思ってこの物語を練った覚えがありますが、書いてみて思うのは、やはり小説を書くことの動機には、これがありそうだと言うことです。書く人にこそ、だから、読んで欲しい。なので、この点について考えて頂いたことはとても嬉しく、刺激的です。
読んで頂きありがとうございます。
真花
メキシコ湾の漁村から始まる物語。私も勝手に「老人と海」を連想してしまいました。そう思ったものの、いきなり不穏な空気が立ち上って、これからどうなるのかというところで、場面は日本へ。以降メキシコは出てきませんが、とても引き込まれる書きだしでした。そして謎の認知症の広まる世界観に、とても魅了されました。「海を知らない世代」というひと言が、この世界観を表しているように感じました。構成も凝っていて、とても興味深く読みました。私個人の感想ですが、この物語、長編で読みたいなぁ、なんて思いました。
作者からの返信
@sakamonoさん
書き出しに「引き込まれ」て頂いて、嬉しいです。
世界観に魅了されたとのこと、これも嬉しいです。「海を知らない世代」は肝入りのワードなので、注目して頂いて、やっぱり嬉しい。
嬉しいばっかり言っています。
長編ですね。考えてみます。
もしかしたら、長さに対して盛り込み過ぎなのかも知れません。
実はこの作品は、同じネタで中編として書いた、三つ目なんです。前の二つはお蔵入りしております。「長編で読みたいなぁ」と言う言葉を頂いたことは、まだこの作品はゴールに至っていないと言うことなのだと勝手に思いました。時間をかけてでも育ててみます。
読んで頂きありがとうございます。
真花