第14話

「私が『先輩に告白すること』を罰ゲームにした本当の理由教えてあげよっか?」

「え…?」



「私は陵介先輩と同じ学部だし、それ以上に私が困ってたら優しくしてくれる先輩で入学した時からなにかと一緒にいることは多いじゃん、学内でもプライベートでも」

「うん」

「そして、私と遥も小さい頃からの親友で先輩と会う時は結構な確率で遥も付いてくるじゃん」

「うん」


「それ見てて私気付いちゃったんだよね〜」

「なにに?」

「プライベートで『今日陵介先輩と会うよ〜』って私が遥を誘った時にほぼ百発百中で付いてくるし、いつもふたりで会う時よりオシャレな格好してきてることに」

「そ、それは……」


遥は思わず電話なのに黙り込んでしまった


「その反応ってことは遥が先輩のこと好きっていう私の見込みは間違ってなかったのね」

「す、好きというか……」

「もうなによ」

「……」


「とりあえず仮でも今好きな人と付き合えてるんだからいいことじゃんか!私はこれに気づいてたから、わざと私の勝てるゲームにして罰ゲームを『先輩に告白すること』にしたのよ」

「え……」


「いつまで付き合うのか知らないけど、あんたに『先輩が好き』っていう気持ちがあるんだからちゃんと伝えなさいよ、私がお膳立てしてあげたんだから」


一言余計な気が…


「じゃあ私はこれからしたいことが富士山くらい溜まってるから切るからね、またいつでも相談しておいでよ!」

「うん、ありがとう」


そして電話は切れた。

私の知ってる感の鈍い楓はもういなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

罰ゲームの恋愛 葵羽 @kamatama822

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る