第10話
…遥はその言葉を聞くなり5秒ぐらい黙り込み
「1週間ぐらいなら延長は別にいいけど…」
陵介が遥に「レンタル彼女になってほしい」とお願いした時も二人の間には沈黙の時間が流れた。今回はあの時よりは短かったものの、言葉を発した時の遥の表情やなにげない仕草はどことなくあの時と似ている感じがした。
さっきまであんなに楽しそうにチームを応援していたのに…
遥にとって、俺と付き合うことはそんなに嫌なことなのだろうか……。
「よし決定!遥ちゃん、あと2週間ちょっとよろしくね」
「は、はい…」
サッカー観戦が楽しすぎて、今デートしている相手が別に好きでもない罰ゲームで告白した親友である楓の先輩と言うことは忘れていた遥。
ずっと前から思いを寄せていた人と今デート出来ている陵介にとって、レンタルカップル期間を延長して遥のおかげで興味を持ち始めた「スタジアムでのサッカー観戦」にもう1回彼女と一緒に行けることは好都合以外のなにものでもないのだが…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます