第9話

「陵介くん…私が結構一方的に誘ってしまった初めてのサッカー観戦楽しかったですか?」

「あっ、敬語!俺サッカーはスタジアムで観戦したこと無かったんだけど、こんなに魅力的なサッカーをするチームが地元にあるなんて今まで知らなかったよ!試合も勝てたから楽しかった!」

「また来たいと思う?」

「思う!」


思う!と言った瞬間、遥の口角が上がった。



あ〜

なんて可愛い微笑みなのだろうか。




「楽しかったし、一緒に試合見に来ようかな〜」

この言葉を聞いた遥は5秒ぐらい何かを考え話し出した。

「うーん。試合の最中はアドレナリン出てて少し忘れかけてたけど、私たち仮で付き合ってるだけで、来週からアウェイ2連戦だから次のホームゲームがあるのは3週間後。最初の約束では3週間後はカップル期間はもう終わってるよ?」

「え〜でもサッカー初スタジアム観戦楽しかったからな〜今までテレビでちょっと見ることはあったけれど」






「じゃあとりあえず次のホームゲームが終わる日までカップル続けよっか!」

「え?」

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