第7話
日曜日、陵介と遥の「サッカー観戦デート」の日になった。
日本のサッカーリーグ「Nリーグ」にはカテゴリーが上から順にN1リーグ、N2リーグ、N3リーグとあり、われらがブッカケーロ香川は真ん中のN2リーグに所属していた。各カテゴリー間では昇降格が毎年あるが、ブッカケーロは昨年N3からN2に昇格していた。
ブッカケーロ香川のこの日の対戦相手は、メンソーレ宜野湾。沖縄県のチームをホームスタジアムに迎えての対戦だった。
この試合、ブッカケーロの注目選手は現在2試合連続でゴールを決めている
…と、お互いに調子がいい中で迎えるこの一戦。陵介はブッカケーロの熱狂的サポーターである遥の姿をマネしながら必死に応援を続けていた。
試合は前半開始早々にブッカケーロが岡部選手の3試合連続ゴールで先制するとスタジアムのボルテージはいきなり最高潮に。ゴールが決まった瞬間、遥は立ち上がり周りの人とハイタッチ。これにつられるように陵介も遥とハイタッチ。
この時、遥は喜びのあまり無意識かもしれないが、二人が付き合って初めて手を触れ合わせた瞬間だった。
罰ゲームの恋愛 葵羽 @kamatama822
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。罰ゲームの恋愛の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます