第6話

「遥、おはよー!あんた、昨日ちゃんと陵介先輩に告白したでしょうねぇ?」

罰ゲームの発起人、楓だ。


「したよー」

「お!それで結果は?ちゃんと告白成功したでしょうねぇ?」


そう、楓の考えた罰ゲームというのは「陵介に告白して彼女になる」までが一連の流れだったのだ。でも2週間だけ付き合ったなんて楓に言えないし、なんて言おう…


「つ、つ、つきあったよ」

「え~ほんとに~。まぁいいわ、告白したんだったら」




「せんぱ~い!」

陵介が振り返ると、後ろには楓の姿があった。


「お~!楓じゃないか。おつかれー!」

「お疲れさまです!」


「あの~」

「どした?」

「昨日、私の友達に告白されませんでしたか!?」



遠回しに言うのは嫌い。楓のなんでもズバズバいう性格も相まって、あまりにもストレートすぎる聞き方に陵介は少し苦笑いを浮かべながら答えた。


「あ~、遥ちゃんね。告白されたよ」

「でどうなったんですか!?」

「どうなったもなにも…ね〜」

「え〜。先輩も遥も教えてくれないじゃん!どういうこと〜」

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