第4話

「陵介先輩と同じ学部の穴水楓ちゃんっているじゃないですか?」

「うん、楓ね」

「私も楓ちゃんと仲良くしてもらっているんですけど、、、」

「うんうん」




「長々しいの嫌いなので単刀直入に言いますね……好きです!付き合ってください!」




告白されるとはわかっていたが、いざ「付き合ってください!」と言うストレートな言葉を初めていわれ頭が真っ白になった陵介は、昨日の夜に必死に考えた作戦を一瞬忘れかけていた。


「遥ちゃん、告白してくれてありがとう。でも、遥ちゃんは本当に俺のことが好きなのかな?」

「どういうことですか?」

「俺、昨日聞いちゃったんだよね。遥ちゃんと楓が罰ゲームで俺に告白するって話しているところ」


この時、遥は何を思っただろうか。何か遥の肩の荷がグスンと降りた気がした。


「でも、俺も実は遥ちゃんのこと好きだったりするんだよね…」



「だからこういうのはどうだろう?2週間だけ俺は遥ちゃんの彼女になる。それで遥ちゃんが本当に俺のことを好きなのか、考えさせてもらうっていうのはどうかな~?」

「え・・・・・・」

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