第11話 庭に虫などの生物がいなくなった?

暑いな。

7月に入ると、より一層雑草が元気だ。

小さな庭だけど、土は土!雑草が伸び放題伸びて大変なことになっている。

庭を掃除するか。

ゴム手袋をはめ、雑草を抜き始めた。


隣の庭がとても綺麗だから、なんだかいつもよりうちの庭が汚く見える。まあ、実際綺麗ではないのだから仕方ない。

狭いけど土の部分があるところに、お花や木を植えていた。その他、土が少ないので、プランターや植木鉢で、金木犀やトマトや紫蘇などの野菜を育てていた。そこには、バッタやカナヘビや青蛙など、色々な虫や爬虫類がいた。

隣のうちの裏が全部畑で、うちも少し畑に隣接している。その畑には、夏には真っ赤なトマトがたわわになり、とても美味しそうなのだ。他にも、きゅうりやカボチャ、ネギ、ピーマン、茄子、白菜、などなど、一年中何かの野菜が育てられている。人が見てもあんなに美味しそうなんだから、虫も好きだよね。虫などが多いのはそのせいもあるのかもしれない。


掃除をしていると、ふと疑問が湧いた。

「あれ?カナヘビでてこないな。そういえば最近見かけない気がする。いつも庭に出ると必ずカナヘビを見かけるのにな?」


掃除が終わり、庭に水やりをしながら。首を傾げる。

結局一匹も出てこなかった。


「おかしいな。水やりしたら必ず出てくるのに。そういえば、ヤモリも最近見かけないな。バッタや蛙とかも。やっぱりいないよな?なんでだろう?おーい。」

いつもより多く水をあげてしまった。

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