第10話 あんこまき(やまちゃん焼き 230円)

たまにはスイーツでも作りますかねぇ。


手っ取り早くそして

簡単に

リーズナブルが大好きな俺が

いっつも作っては

大好評を得ていた

やまちゃん焼きを披露するとするか 


いつもは一から作る

凝り性な俺だけど


スイーツの材料は完璧に業スーから

買ってきます。


だから、大量に増産してしまいまして

近所のマダム達に振る舞うという方向になってしまうんです。


しかしながら

とかく女性ってのは対抗意識がもうすごいのなんのって


お袋から

「○○さんとこの奥さんはケーキ作って来たから、まーちゃんもっとすごいの作って頂戴」


とかまあ毎日のように言われたもので


「なんでBBAどものためにつくらにゃならんねん(-。-)y-~」


って愚痴りながら作っていたものです。


お袋が天に召された後

このやまちゃん焼き、彼女に作ろうとしたわけですよ


そしたら今度は親父が対抗意識燃やして、同じやまちゃん焼きを作って彼女に振る舞うという鬼畜の所業をしてきたわけです。


なんでやねんっ (≧口≦)ノ


うちの親は嫉妬マスクの家系なのかっ!


というエピソード満載のやまちゃん焼きなんですが、


この作り方は簡単です。

まず生地をつくるんですが、

材料は

米粉、小麦粉

ソーダ水


(なかったら三○矢サイダーでいいっすよ)

あと、卵、砂糖


これだけあればうめえ生地になります。

もちもち、ふっくら仕上がります


こいつをダマにならないように混ぜまくるわけです


やり方はボールを回しながら混ぜていくという技法を使います


俺はスプーンでやっちゃいますが

ゴムべらでもいいっすよ

その方が撹拌しやすいんで。


こいつができたら後は焼くだけです。


具材はこしあん、生クリーム

オレンジの皮

ちょいと内緒ですが黒胡椒を入れます。


これは注意点

焼きたての生地のまんま生クリームを入れると溶けます

見栄えが悪いですっ、あり得ません


なので、冷めてから巻いてください


生地はどう焼くか・・・

クレープみたいに薄くするのもよし

どら焼きみたいに焼くのもよし

盛り付けのイメージに合わせて焼いてくれ

俺はそこまで指定しない


なぜならやまちゃん焼きの真髄は

俺の盛り付けのイメージで

焼き方が変わる進化系スイーツなんだからな

だからこそ

あんも自由なのだ


俺はしろあん、こしあん、カスタードクリーム、チョコクリーム、マスカルポーネとさまざまな具材を使って披露してきたから


親父の作ったのは表面だけの真髄のないやまちゃん焼きなのだよっ!


フハハハハっ!

俺はゆっくりと彼女にそれを披露して

やまちゃん焼きは俺だけのオリジナルという事をわかってもらうのさっ!


という事で今回の器は

単純に白プレートです

これもソースや盛り付けで

芸術品にも愚作にもなるという

センスがないとできない仕様だからだ


さて、センスよく盛り付けしましょ


今回は固めに焼いて生地が立つようにしあげました。

具材はシンプルにこしあんのみ

ソースは生クリームとラズベリーであしらいましょう


さあできた

いっただきま~すっ




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る