ルナティックと呼ばれた少女 歌詞

青鳥赤糸@リギル

ルナティックと呼ばれた少女 歌詞

ルナティックと呼ばれた少女



さぁ、《喜劇》《悲劇》を始めましょう



不幸な少女

《不吉な痣模様(月の痣)》と虐げられ

《狂人(ルナティック)》と呼ばれた


『普通』を捨てて

《人並みの生活(幸せ)》を望まないように

独りで生きてきたわ



けど、そんなわたしを

理解してくれる《王子様(あなた)》に出会えたの!



ねえ、この黒いドレスは

自分らしさをね、出せてる気がする!

きっと、ずっと、いつか、いつも、いつまでも

愛すると誓う二人を

見てよ、ねぇ、ほら

輝いてるわ!



もうっ!

あなたは幸せになってはいけないの

それがこのお話の筋書きでしょ?


あ、な、た、は、ね!

ジュリエットやオフィーリアのように散るの

ハーミアのように幸せにはなれないの!



ねぇ、その黒いドレスは

不幸そのもので、とても素敵だわ!

でも、いちゃいちゃと、飽きず、しょうもなく

愛すると誓う二人を

見ても、ねぇ、はぁ……

楽しくないわ。


『普通』を装う《狂人(あなた)》の為に

少し後押ししてあげる。ふふっ。



パーティを抜け出して、雷が鳴り響く中で雨を浴びる

ふと我に返った、わたしの手の中には

禍々しく、怪しい小瓶があった

雲の隙間から、一瞬姿を表した月を見たわたしは

笑いながら、小瓶の中の液体を

蜂蜜酒の中に入れて回った



《今までの復讐(幸せ)》を願ったら

《月(ルナ)》がわたしにね、勇気をくれたの!


きっと、《機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)》も

わたしの後押しをしてくれたのね!

見てよ、ねぇ、ほら!



――そして誰もいなくなる

《狂人(ルナティック)》と呼ばれたわたしの終幕


そうよ!戯曲の悲劇は、散り際が最高に美しいのよ!

見てよ、ねぇ、ほら!

輝いてるわ!



これが私の望んだ幸せ

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