長い付き合いの幼馴染に彼女ができたと伝えたら・・・・

みつき

貴方は私の彼氏だよね?

★★放課後★★

「有馬雄一君!あなたが好きです!私と付き合ってください!」


「………え?」


僕、有馬雄一は1日の授業が終わり静けさの漂う教室で学校でも有名な美少女に告白されていた。


「でも僕はほら……なんか変な噂で皆から避けられてるじゃん?そんな僕なんかとつきあったら美羽さんが白い目で見られるかもしれないよ?」


「そんなの関係ないよ!それに雄一君はしてないんでしょ?なら私は信じるよ。だって雄一君は私の容姿を見て寄ってくる人とは違って私に紳士的に接してくれたし、同じ委員会で仕事で困っていた私のことを助けてくれたりしてくれたじゃない。そんなあなたが私は好きになったの。」


「・・・・・・・・」


僕は学校の人たちから白い目でみられている。理由は僕の噂にある。ある日突然僕が痴漢をしたという事実無根の噂が流れた。僕は当然否定したがすでに周囲の人たちは僕がやっていると完全に思い込んでいたため信じては貰えなかった。


しかしそんな僕の噂ではなく僕自身を信じてくれる。そして僕に好意を伝えてくれるこの人に僕は惹かれてしまった。気づいたら僕はお願いしますと返事をしていた。



★★翌日の放課後★★

「うん分かった。明日からは一緒に帰ろうね」


「ありがとう。」


彼女と明日からの約束をし僕は人を待たせている下駄箱に走った。


「ごめん、待たせた」


「ううん。大丈夫だよ。じゃ一緒に帰ろっか」


待たせたことに軽く謝罪を済ませて僕と舞は夕焼けのさす道をあるき始めた。


彼女は有明舞。僕の小さい頃からの幼馴染で小中高全て一緒で、毎日一緒に帰っている。僕の噂など全く信じず、僕を信じてくれる人でもある。


しかし、これからは毎日一緒に帰ることが出来ない。今日はその旨を伝えようと思う。


「………でさ〜、」


「あ、あの舞」


「ん?どうしたの?」


「実はさ舞に伝えたいことがあってさ」


「……うん。何かな?」


「実はさ僕、彼女ができてさこれからは一緒に帰れないと思うんだ。」


「……は?ほんと?」

「………うん。でもさ!明日からはちょっと一緒にいる時間が取れないと思うからさ、今日は舞にとことん付き合うから!」


「………うん。分かったよ。じゃあ今日は私の家で遊ぼうよ」


「え、ああうん」


舞はそう言うと僕の手を引っ張ってずんずんと道を進んでゆく。しかしその手も舞の家に着くと離された。


「入って」


「うん。」


玄関の扉をあけ中に入り靴を脱いだ。階段を登り舞の部屋の前まで来たところで舞からちょっと待っててと言われた。


「うん、入っていいよ」


舞から入室の許可を貰い中に入った


「失礼します」


「そこに座ってて」


舞は僕を座布団に座らせて飲み物を取りに行った

久々に舞の部屋に来たけれどあまり変わってないな。ピンクの壁紙に白のシワのないベッド。木製の本棚と勉強机。ほとんど変わっていないけれど変わった所が1つあった。


「なんだ?この箱?」


とても大きい真っ黒な箱があった。少し開いている。僕は少し気になって箱を開け―――――


「おまたせ。雄一の好きなオレンジジュースだよ」


「あ、うんありがとう」


危なかった。箱を開ける瞬間を見られそうだった。僕は速くなった鼓動を落ち着かせるためにオレンジジュースを一口で飲み干した


「ぷはぁ、はあ、はあ」


「おお良い飲みっぷり!そんなに喉乾いてた?」


「あ、あはは」


それから落ち着いた僕と舞は20分ほど思い出話を喋っていた。しかし段々と僕のまぶたが重くなっていった。


「ん?どうしたの?もしかして眠い?」


「うん………少しだけ眠いな……」


「そっか……じゃあ少し寝ててもいいよ?」


「うん…ありがとう」


そして僕はまぶたが完全に閉じ、意識が一気に遠のいていった。


………


…………………


…………………………


……………………………………


じゃらじゃら


なんだろうこの音は?それに……手足が動かない?なんでだ?僕はゆっくりとめを開けた


「………ん?」


「あ、起きた〜?」


「え?」


目を開けると鎖で手足が拘束されていた。それに………


「ここはどこ?」


いつの間にか知らない部屋に監禁されている


「ね、ねぇ舞?この拘束を解いてくれない?」


「んーそれは無理かなだって君、浮気するんだもん。でも1つ前の質問になら答えてあげる。ここはね、私の借りてるアパートなんだぁ。君と将来同棲するときにと思って、借りたんだぁ。でも気にしないで不動産会社の人はパパの子会社の人だから正式に借りてるんだぁ」


「え、え、浮気?それに、舞の借りてるアパート?ど、どういう――――――」


「次は私が質問する番だよ?」


「!?」


舞は僕に馬乗りになって顔を至近距離まで近づけてきた。


「ねえ?なんで浮気したの?なんであなたの彼女は私じゃないの?幼いころから一緒にいて仲も良くて貴方のことなら何でもわかる私じゃないの?私じゃ駄目なの?私ってそれなりにいい容姿なはずなんだけどなー、よくナンパされるくらいには美人な自信があるんだけどなー、でも私雄一しか興味ないからそんな男共はどうでもいいんだよねそれくらいあなたを愛しているのにあなたは私のことを愛してはくれないの?ねぇ?なんで?なんでよ?なんでなんだよ!」


「うっ!」


舞は僕の胸を強く殴った


「は〜あ、せっかくあなたの悪い噂を流して集団から孤立したところを助けてあげてあなたには私しかいないってことを分からせたかったのに。あなたは私を選ぶべきなのに。」


あの噂を流したのは舞だったのか………今までの僕を心配していた素振りは全部演技だったのか……


「うっうっふぐ、も、もうやめてよ…痛いよ」


「あはは、あなたが私を1番最初に選ばないからだめだったんだよ。でもね1つだけ私の言うことを聞いてくれればすぐに拘束なんて解いてあげる。それはね、私の事を大好きって言って私をあなたの彼女にすることだよ」


「………………僕は……舞のことが……」


「………………」


「大嫌いだ。もう僕に近づかないでくれ。僕の彼女は○○さんだ!」


「…………ふ~ん……ま、いいや」


「………え?」


舞はおもむろにポケットから液体を取り出してきて


「これなんだと思う?」


「……………」


「これはね、あなたが私のことが大好きになる魔法のおクスリなんだぁ高かったなぁ。でもこれから君から受ける愛情の重さに比べたら全然安いよ」


「い、嫌だ。やめてよ」


「んふふ。や~だ♡口移しで飲ませちゃおうかな」


僕は急いで口を閉じた。しかし舞は僕に顔を近づけてきて


「はむ…ん…れろぉ…」


舞の舌で僕の口を犯してきた


「はむ…ん、ん~~っま!」


舞はキスの余韻に浸るように自分の唇を舌で舐め回した


「あはは、あなたとのキス美味し〜私のファーストキスはどうだった?……あは、もう顔がとろんとしてる。ねぇ?私のことは好き?私にどうしてほしい?」


「…………さい。」


「んふ、よく言えました。じゃあその拘束解いちゃうね、これからすることにとって拘束は邪魔だもんね。あ、先に一緒にお風呂に入ろうか!じゃあ行こう!」






愛してるよ



私の彼氏君♡















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長い付き合いの幼馴染に彼女ができたと伝えたら・・・・ みつき @ALBA_Michael

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