第十七話~八俣遠呂智~


久遠くおんの昔、天より降った素戔嗚尊(すさのおのみこと)は出雲(いずも)の國へと至った。

川上から泣き声が聞こえ、素戔嗚が駆けつけると、そこには毎年娘子を怪物に喰われ、最後のひとりとなった娘を憐れみ涙を流す老夫婦がいた。


八人いた娘の内、既に七人を八つの頭を持つ山のような巨大な怪物に喰われてしまったというその親子を憐れに思った素戔嗚は怪物の討伐を決意する。


討伐した折には娘を自分の嫁にすることを老夫婦に誓わせた素戔嗚は酒を用いて怪物を酔わせた後、宝剣“十拳剣(とつかのつるぎ)”で八つの頭を全て切り落とし、見事これを討ち果たした。


そして素戔嗚は怪物の尾から出てきた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を神々のおわす高天原たかまがはらへと献上し、約束通り娘を娶るのだった。



その娘の名は……“櫛名田比売くしなだひめ”。



────────────────────



「ぶぅ~……ダシィ、パパとママかえってくるのまってたのに……。

ダシィが寝ちゃったあとにかえってくるなんてぇ」


「ご、ごめんなさいダシィちゃん、昨日は遅くまでお酒を飲んでて……」



リビングでの朝食を終え、椅子に座りお茶を飲んでいると頬を膨らませたダシィちゃんが私の胸に顔を埋めながら不満を口にしてきた。私はダシィちゃんの頭を撫で宥める。


朝食の準備も片付けもおば様が済ませてくれていたため、一言詫びを入れると何かを察したようにニマニマとした笑顔を返された。



「いいのいいの、いつもやってくれてるんだから!

それよりナガメちゃん……その薬指!」 


「えっ!?

あ、あの、ええっと……」


「繋!

……覚悟を決めたんだな」



言い淀む私を見て、おじ様がいつもとは違う真剣な表情で繋くんを見詰めた。

繋くんは少し俯いた後、意を決したように口を開く。



「ああ、ナガメを娶る。これから婚姻届も出しに行く」



椅子から立ち上がり、私の傍へと身を寄せた繋くんがそっと私の肩に手を添える。

その手には私と同じ目映く光るものが嵌められていた。



「聞いてくれ親父、かっちゃ……それにダシィ。

俺とナガメは今日から正式に夫婦になる。

俺はナガメのことを心から愛している……命を懸けてもいい程に。

俺はまだ若くて、ナガメに心配ばかりかけて泣かせてるようなガキだが……これからはどんなことがあっても彼女を守り抜くと誓う!

皆、これからもナガメのこと、俺たちのことをよろしく頼む!」



そう言葉を紡いだ繋くんがおじ様たちに向かい深々と頭を下げるのを見て、私も続くように頭を下げた。



「おじ様、おば様……身寄りのいなくなった私を今まで娘同然に育ててくれて、本当に感謝の言葉もありません。

これからは夫婦でお二人に親孝行してまいります。ダシィちゃんも、きっと立派に育ててみせます。

至らぬ身ではありますが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします」



そう言い終えると……涙を滲ませたおじ様たちは私たちの肩を強く抱きかかえ、祝福の言葉を口にした。



「おめでとう二人とも、今まで生きてきてこんなに嬉しかったことはないよっ!

繋、もうナガメちゃんのこと泣かせたら承知しないからな!!

ナガメちゃんは俺たちの大切な娘でもあるんだからっ」


「二人とも幸せになるんだよ!

ワイたちのことなんて二の次で良いんだ。おめだぢお前たちがまず幸せにならねばねんだよ。

そんでダシィちゃんのこと、しっかり二人で育ててやるんだっ」


「親父……かっちゃ……っ」


「おじ様っ、おば様っ……!」



私たち家族は互いに力強く抱き合った。

ああ、私はこの家に引き取られて本当に幸せだ。大好きな人の妻となれて、大好きな人たちの娘になれて、愛する娘にも恵まれて……こんなに幸せなことはない。



「……ねえみんな、おはなししてもいい?」



感涙を浮かべる私たちの前に小さな影が駆け寄ってきたかと思うと、何やら神妙な面持ちで口を開いた。



「あのね、ダシィはこのままだとパパとママの本当の子どもになるんだよね。それに、じーたんとかーしゃんの本当の孫になるけど……いいのかな?

ダシィ、パパとママも、じーたんもかーしゃんもだいすき!

だけど、パパとママが本当のツガイになって……子どもうまれたら……ダシィ、めいわくにならないかな?

ダシィ、ニンゲンの子じゃないから……そのことでうまれてきた子がイジメられるかもしれない……そんなのダメ。

パパとママにとってうまれてきた子、きっとダシィよりたいせつな子だから……。


……だからね、パパとママがケッコンして本当のツガイになるなら……ダシィ、山にかえったほうがいいんじゃないかなって───」



「ダシィは俺の娘だ!!」



泣きそうになるダシィちゃんを見た繋くんと私はほぼ同時に身を寄せ合い、勢いよく抱き締める。

ダシィちゃんはいつもの糸目を見開き、驚いたように私たちの顔を見据えた。



「ダシィ、お前はもうウチの子なんだ……家族なんだっ!変な気遣いなんていらないっ!

お前はもっと俺たちに子どもらしく甘えていいんだっ!!

山になんて絶対に帰さない!

心配なんかしなくていい……お前に弟か妹が生まれても、お前は俺たちの大切な娘だ!!」


「そうよダシィちゃん、ずっと私たちの傍にいてちょうだい。

あなたに弟や妹ができても、絶対に悲しませることなんてしないわ。

命に懸けても誓うから!」


「…………パパ……ママ……っ」



顔を歪ませるダシィちゃんを目一杯撫で回す。

ダシィちゃん、私たちが結ばれたのはあなたのお陰なの。あなたがウチに来てくれたから、私と繋くんは更に深く結びついたの。


あなたがあの時、私の畑に来てくれた時から運命の歯車は回り始めていたのでしょう。


あなたをウチに迎え入れたのはなにも情に動かされたからだけじゃあない。

あなたの姿を目にした時、私はえもいわれぬ懐かしさのようなものを感じたの。


───あなたと……どこかで出会っていたような。

否、ダシィちゃんだけじゃない。


繋くんとも……ずっと昔から───。



「ダシィちゃんはワイど私たちめんこいかわいい孫っ子だ!絶対に離さねえからね!」


「そうだぞ!ウチの初孫はダシィちゃんだ!」


「……ダシシ、みんなだいすき!

ダシィ、このウチの子になれてよかった。本当にしあわせ」



ダシィちゃんを囲むように私たち家族は手を取り合う。

この日、私たちは本当の意味での家族になれたのだ。これからもずっと、賑やかで楽しい日々を送ることができる。



そう、思っていたのに───。



────────────────────



「それでは私は神社の掃除にまいりますね」


「ダシィもおてつだいする!」



巫女服に身を包み家を後にするナガメとダシィを見送り、俺は役場へ婚姻届を提出するために車へと向かう。

親父から教えてもらったのだが、土日祝日でも婚姻届は提出できるらしい。助かるな。


車のドアへと手をかけると、ちょうどスマホの着信音が鳴り、俺は通話ボタンをフリックした。



『八塚、俺だ!』


「……寺山?」



電話の主は寺山だった。

何やら穏やかではない雰囲気だが……何があったのだろうか。



『今すぐ櫛田を匿え!

たった今、対策局に櫛田ナガメの討伐命令が下った!』


「はぁ?」


 

冗談にしては面白くなさすぎる。

なんだって人間であるナガメが討伐されるんだ、馬鹿馬鹿しい。



「寺山、昨日の件は悪かったがそれはふざけすぎだ。今度埋め合わせしてやっから、もう切るぞ」


『あ、おい!これはマジで───』



くだらない通話をブツ切りし車へと乗り込もうとした時、俺の視線の先に不自然なものが停まっているのが目に入った。



「なんで上総先輩の車が……」



ウチの駐車スペースの向かい側にある袖山地区公民館に停められていたのは見覚えのある真っ赤なスポーツカー。


それだけではない、多数の装甲車と戦車、そして軍用トラックが大きな音を立てて農道からこちらへと向かってくるではないか。



「っ!?」



大きな音に反応し宙を仰ぐと、空を切り裂く主回転翼ブレードの音を響かせ、複数機で編成された対戦車ヘリコプターたちが神社のある山を旋回し始めた。

あれらは下北支部の機動鎮圧課とは訳が違う、各都道府県本部に置かれる神話級怪異専門の鎮圧部隊、“機甲鎮圧隊きこうちんあつたい”だ。

一体、何が起こっているんだ。



「八塚繋一等官ですね。我々は総本部より、あなたとその御両親、御子息のを仰せつかっております」



突撃銃で武装し装甲車から降り駆け寄ってきた機動隊員たちは俺にそう伝えると、家から両親を連れ出しトラックへと誘導し始める。


隊員からはこの付近で危険な神話級怪異の出現が予想されるため避難警報が発令されたとの説明がされた。


……違う、ただの避難誘導だけなら機甲鎮圧隊の奴等が直々に、それも俺の家族をピンポイントに連れていこうとするはずがない。

恐らく、俺たちを拘束するつもりだ。



「繋、これ一体どうなってんの!?

ここら辺にそんな危ない怪異なんていねえはずだべ!?」


「け、繋!ナガメちゃんは!?

それにダシィちゃんもまだ……」



慌てふためく親父たちの言葉を聞き我に返る。

そうだ、神社にはナガメとダシィがいる。迎えに行かなければ。

俺は脇目も振らず神社へ向かおうとするが、突然、機動隊員たちが前を塞いだ。



「お待ちください。現在、荒脛あらはばき神社の敷地は危険区域となっております。

ここをお通しすることはできません」


「何を言っている!

神社には俺の嫁と娘がいるんだ!早く通せ!!」


「御子息は我々が保護いたしますのでご心配なさらず」


「娘だけじゃない!嫁もいると言っているだろ!!」




「櫛田ナガメは殺人を犯した危険な神話級怪異と認定されました。

怪異対策局京都総本部より討伐命令が下されております」




「……は?」



こいつは何を言っている。

ナガメが神話級怪異?討伐命令?


馬鹿を言うな、あいつは人間だ。

何度もあいつを抱いた俺が言うのだから間違いなどあるはずがない。



「……退け。退けと言っているんだ」


「残念ですがお通しすることは…………んぐぅっ!!?」



震える手で隊員の肩を握り潰さんばかりに鷲掴みにし、力任せに押し通る。

それを見た他の隊員たちが異常を察知し、俺を制圧しようと詰め寄ってきた。



「邪魔だ」


「ぎゃっ」

「があっ!?」



俺は男たちに蜘蛛の糸を括り、四方に植えられた木々へと勢いよく縛りつけ拘束する。

次に後ろから銃床で殴りかかろうとする者たちを回し蹴りで吹き飛ばし気絶させ、両親を連れて行こうとする隊員たちの元へ瞬時に駆け寄り、首根っこを掴んで装甲車へ叩きつけ続け様に糸で拘束した。



「がはっ!!?」

「な、なんだこれは!体が動かん!?」


「応援を!応援はまだ───がっ!!」



増援を呼ぼうとした隊員にどこからかゲンコツが降り注ぎ、あっという間に昏倒した。

そして倒れた男の後ろから見覚えのある角と赤い肌の男が姿を見せる。



「よう繋坊。

それに寛に聖子さん、久しぶりだな」


「猛さん!」



むつ市に本拠を置く怪異対策局下北支部の機動鎮圧課を指揮する特等官、百目鬼猛。友人である遥の父だ。

実は前回の道場でのの際、俺の身辺に重大なことが起きた場合は急ぎ駆けつけてくれるよう約束を交わしていたのだ。

まさかこんな早くにその約束が果たされてしまうとは。



「繋坊、お前が恐れていた事態が起こった。だが、聞いている通りこれはに対してのものじゃあない」


「……ナガメが、神話級の怪異だっていうんですか」


「……俺にも詳細はわからん。今回の件は非常に高度なセキュリティクリアランスが敷かれている。

なんたって俺のいる下北支部を通り越し、青森県本部と京都総本部が直接動いているのだからな」



ナガメ、お前がそれくらいヤバい怪異だってのか。否、信じられるわけがない。

俺は急ぎ両親を猛さんに保護させ、神社へと足を向けた。



「繋、おめも早く一緒に逃げねぇば!」



かっちゃが震える手で俺の袖を掴んでくる。

状況が把握できていないながらも、俺が死地へと向かおうとしていることは理解できるらしい。



「いや、俺はナガメとダシィを連れてくる」



しかし、かっちゃはブンブンと首を横に振り手を離さない。

目に涙を浮かべながら、必死に俺を引き留める。



「あの子たちは猛さんさ任せで一緒に逃げよう!

おめまだ新人なのにこんな無茶して……死んでしまったらどうすんの!!」


「……ナガメとダシィは俺の大切な家族だ。命に代えてもあいつらは俺が守る。

そう誓ったんだ」


「この馬鹿息子っ!簡単に命懸けないでよ!

おめだけの命じゃねんだから!!」



頬を濡らし膝をついてすがり付くかっちゃの手を握り、俺は親父の顔をじっと見据える。

親父は察したようにかっちゃを俺から引き離し、猛さんの車へと誘導した。



「わかった、後で合流しよう……家族皆でな」


「ああ……猛さん、後は頼みます」


「おう、や」



かっちゃは車に乗り込んでもまだ俺を見て大声をあげている。

ありがとう、そしてすまない。いつまでも心配かけさせて。


でも、俺はもう誰かに心配されてるようなガキではいられねえんだ。

俺には……守らなきゃならない家族ができたのだから。



「大丈夫だかっちゃ、俺は死なない。


───俺は大妖怪、“土蜘蛛つちぐも”だからな」



神社のある山の頂上目掛け糸を飛ばす。

びんっと張り詰めた糸を瞬時に収縮させ、俺は勢いよく宙を舞った。



────────────────────



境内へと降り立つと、そこは異様な光景だった。

銃を構えた機甲鎮圧隊員たちに囲まれたナガメはダシィを守るように背中へと隠し、神社の浜縁に座り込んでいる。



「ママ……こわい……」


「大丈夫です、ママが守ってあげますから」



自分を盾にしてまでダシィを守ろうとするナガメの姿を目にし、俺は一瞬で全身の血液が沸騰するのを感じた。



「俺の嫁と娘に手を出すなッ!!!」



俺は手から放つ蜘蛛の糸を隊員たちの脚へと瞬時に括りつけ腕を勢いよく横に振る。

隊員たちは糸の伸縮に合わせ吹き飛び、神社を囲う木々へと吊り下げられた。



「がっ!?」

「な、何が起こったッ」

「怪異の攻撃か!?」



何が起こったのかもわからず、タロットカードの“吊られた男”のような姿になる隊員たち。


俺は急ぎナガメたちの元へと駆け寄り、力強く抱き締めた。




「大丈夫か二人とも、怪我はないか!?」


「繋くん……助けに来てくれたんですね。

怪我はしていませんので安心してください」


「パパ!ダシィこわかった……」


「もう大丈夫だ、一緒に逃げよう!」



ナガメとダシィを抱きかかえ、車へ向かおうと踵を返す。

しかし、目の前には俺の進路を塞ぐように見慣れた女が立っていた。



「悪いが八塚一等、その女はここに置いてってもらう」


「上総先輩……!」



先輩からは今までに感じたことのない殺気が立ち込めていた。

獲物を見据えるように、目を細めてこちらをギュッと睨み付けている。



「八塚、その女は人殺しだ。

ホトケはゴミ屑のような男で、私とも因縁のある奴だった。でもな、だからって殺されていいわけじゃあねえ。


そいつは私への怨みを晴らすために異形ヨウコウをこの山に解き放ち、ダシィが住み処を奪われるハメになった。

だからよ、これはケジメだ……あの屑をこの手で裁けなかった私のなッ」


「ぐっ……!!」



先輩の手から放たれた火球を寸でのところで跳ねて躱す。

しかしその結果、火球が神社へと直撃してしまった。



「ああっ!!」



ナガメが俺の腕から飛び降り、神社へと駆ける。

火が着いた神社は一気に燃え上がり、最早消火することは困難になった。


俺は……必死に火を消そうと箒を振り回すナガメを抱き寄せ、炎から遠ざけることしかできなかった。



「嫌っ、神社が!!」


「もう無理だナガメ!離れろ!」




「やだっ……嫌っ……お母さんたちの思い出が……ああ、ああっ……あああああああッッ!!!!」




「!!?」



ナガメの体が強い光を放ち始める。


目は血走り。


瞳孔は金色に染まり。


俺が何度も愛したあの綺麗な口は耳元まで裂け、鋭い牙が無数に突き出す。


そして、みるみる内にナガメは肥大化していき……遂には全長30メートルをゆうに超える巨大な蛇へと姿を変えた。



「ようやく本性を現したな……!」


「ママ……っ、やっぱりママがあのクマさんを……」


「そんな……ナガメ……嘘だ……嘘だぁぁぁっ!!!」



日本神話最大にして最強の大怪異。


頭が八つ、尾が八つ、谷を八つ渡るほどの巨体。

表面には苔と杉が繁茂し、 腹は血で真っ赤にただれ、目はほおずきのように紅い。


日本神話最強の英雄、素戔嗚尊(すさのおのみこと)に討伐されたその怪物の名は───。



「許シマセンッッ!!

コノ女狐ガ……アナタハ死刑デスッッ!!!」



───“八俣遠呂智ヤマタノオロチ”の巨大な口が噛み砕かんとばかりに、破竹の勢いで上総先輩へと迫るのだった。




────────────────────



荒脛(あらはばき)神社


・櫛田家が代々管理してきた村社(そんしゃ)。現在はナガメが管理しているが名義上の管理者は袖山地区の町内会。

・御神体は地中深く突き刺さっている岩であり、磐座(いわくら)信仰との関係が伺える。

・荒脛神を祀っている。東北で主に信仰されている神で、正体は縄文時代がルーツの神であるとかはたまた蛇神、客人神、石神であるとか、未だに論争の種となっている。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る