第七話~土蜘蛛~


───今は昔。

病に臥せる源氏げんじ棟梁とうりょう源頼光みなもとのらいこう”の元に見知らぬ法師ほうしが現れる。

法師は頼光の病状を如何かと尋ねた。

怪しく思った頼光は何者かと尋ね返す。



「貴様が床に伏したるは我のせいよ。

我が背子が今宵はきっとあの人が 来べき夕なり来てくれるに違いない ささがねの笹の根本で 蜘蛛の行い蜘蛛が巣を張ったから 是夕著しもそれがわかるの”。

古今の歌にあるであろうに、察しの悪い奴よ」



豹変した法師は突然手から千筋ちすじの蜘蛛の糸を投げ掛け頼光を絡め取り、命を脅かす。

この恐るべき法師の正体、それは───。



────────────────────



「グギャガァァァァァアッッッ!!?」



森に木霊する絶叫。

血飛沫が一面に舞い草木を真っ赤に染め上げた。


だが、ヨウコウの長く鋭い爪が俺へと到達することはなかった。


何故なら、奴の爪は腕ごと賽の目に切り刻まれてしまったのだから。



「キ、キサマ……ッ!ナニヲヤッタ!!」



失った右腕を押さえじりじりと後退するヨウコウに対し俺はにじり寄る。



「俺の“結界”は少し痛いぞ、異形。どこの誰に連れて来られたか知らんが、これ以上好き勝手はさせん」


「ケタタタタタタッ!

オマエ、コロスッッ!祟リコロシテヤロウゾッッ!!」



怒りを露にしたヨウコウは目にも止まらぬ速さで木へと登り、瞬時に別の木々へと跳び移っていく。

それはまるで瞬間移動の如く、とても目視で追えない。



「オマエ、我ヲ見ルコトカナワヌッ!

我ノ牙ガオマエノ魂二突キ立テラレタ時、オマエ、死ヌッッ!!」



ヨウコウは俺の背後の死角へ入り、同時に大きな口を開け、血みどろの牙を突き立てようと音速のミサイルの如く迫ってくる。


が、その速度は一瞬で殺された。



「ガッッ!?」



大きな口を開けたまま空中で静止するヨウコウ。

それはまるで“蜘蛛の巣”に絡め取られた蟲のようにビクともしない。

それもそのはず、奴の体は細くも頑丈な俺の蜘蛛の巣結界に拘束されているのだ。



「……蜘蛛の糸は高感度のセンサーだ。お前がいくら素早く動こうと、来る方向が特定できるならいくらでも対処できる」



俺の結界は先ほどヨウコウの腕を細切れにした罠だけではない。

半径1kmに張り巡らされた蜘蛛の糸によるレーダー網でもあるのだ。



「オマエ、ナ……ナニモノ───」



奴が何かを言い終わる前に、俺は頭を鷲掴みにして捻じ切り、握り潰した。


……ああ、計算外だ。


まさかここまで期待外れな下等怪異だったなんて。

アオシシ様に呪いを与える程の存在であるからかなり高位の怪異であると見込んでいたのだが、本当に不意打ち特化の悪質な存在都市伝説でしかなかった。


……そうであるならば、この山に足を踏み入れてから感じていたあの“背筋に氷を当てられたような鋭い視線”と、“規格外の巨体”を思わせる気配はなんだったのか。


ダシィ……は確かに脅威となる存在であったが、あの子に関してはまるで気配が感じられなかった。というか巨大化して俺たちの前に現れた時ですら殺気が全くなかった。

それも逆に恐ろしいが……。


とにかく、まだ安心はできない。

ヨウコウの他にも強力な異形がこの山に紛れ込んでいるかもしれないのだから。



討伐御見事とうばつおみごとニゴザイマス八塚やつか様。

……否、“八束脛やつかはぎ”様」



いつの間にか俺の元へと歩み寄ってきたアオシシ様は頭を垂れ蹲っていた。

俺の血を飲んだためか、いくらか体力を回復できたらしい。



「よしてくださいアオシシ様。俺はそんな大それた者じゃないですよ」



八束脛やつかはぎ”。

別名、“土蜘蛛つちぐも”。それが俺の正体だ。


能楽にも謡われる、平安時代最強の妖怪バスターである源頼光みなもとのらいこうを追い詰めた大妖怪。

どうやら俺はそれの末裔らしい。


幼少の頃から俺は自分以外には目視できない程に細くそれでいて頑丈な蜘蛛の糸を両手両足の指先から射出することができた。


使い方は様々で、先程のように広範囲に糸を張り巡らせレーダーのように扱える他、鉄すらも切断する鋭利な糸で罠を設置したり武器として応用することも可能だ。また、頑丈な糸を衣服に縫い込ませたり体に直接巻き付けることで、ある程度の火炎・電撃耐性のある防御に使用することもできる。


移動手段にも応用でき、たこの要領で風に乗せて一定時間飛行することもできれば某アメコミヒーローよろしくビルや木々に糸を張り付けて滑空することもできる。


俺の正体について知る者はアオシシ様や大ナマズ様といった高位の神性を持った極僅かなものたちだけだ。どうやら神様とやらは“匂い”でわかるのだとか。

ナガメを含め、家族の誰一人として俺が怪異の類いであると知る者はいない。

対策局にしても同様で、皆俺を普通の人間だと思っている。


俺としては皆が人間だと思ってくれている方が都合が良い。トラブルに巻き込まれるのは御免だし、何より職場では余計な仕事を回されずに済むからだ。


ただ残念なことに上総かずさ先輩は俺の正体に薄々感付いてる節があるんだよなぁ……。

やはり能力評価試験テストの時に技を出しすぎたか。でもあれくらいやらないと普通に大怪我してたし、仕方がないってやつだ。



「おーい、八塚ァ!無事か!?」


「おっと、先輩、ご無事でしたか」

 


噂をすればなんとやら。

怪異救護課ヒーラー機動鎮圧課特殊部隊を引き連れた先輩がこちらへと駆け寄ってきた。

駆けつけた救護課によってアオシシ様の受けた呪いは無事に解呪されたため、俺は胸を撫で下ろす。これで一先ずは安心だろう。


ヨウコウの亡骸はどうやら機動鎮圧課経由でむつ対策局下北支部へ、そこから青森県本部へと送られることとなった。

奴をこの地に解き放った犯人が何者なのか、手掛かりに繋がれば良いのだが。


取り敢えず一件落着といったところだが───。



けいくんの馬鹿ッ!!」



───森から出て神社の境内に辿り着いた俺を出迎えたのはキツい一喝と……勢いよく胸に飛び込んでくるナガメだった。



「どうして……どうしてそうやっていつも一人で傷つこうとするんですか……!あんな死角からの攻撃……命がいくつあっても足りません!

私も一緒に戦うって言ったでしょ!」


「……お前が傷ついて死にでもしたら、俺は正気じゃいられないよ、ナガメ」


「それは私だって同じです!

繋くんが死んでしまったら、私……私……っ!」



ナガメたちを戦いの場から遠ざけたのは勿論ヨウコウの実力を警戒してのことだったが、一番はあの狭い森の中では数が多い方が不利になる可能性があったからだ。


上総先輩の能力を使うに当たっては山火事という二次被害が予想されたし、俺の能力もそうだが味方にも重大な被害が及ぶ危険があった。

あそこは消去法で俺一人が矢面に立つことが一番生存確率の高い作戦だったのだ。


とはいえナガメを心配させ、悲しませてしまったことには変わりない。

大粒の涙が絶えずナガメの頬を濡らす。

俺はそっと彼女の頭を撫でてやることしかできなかった。



────────────────────



「……ダシィのおうち、めちゃくちゃになっちゃった」



ナガメを宥めた後、彼女を連れ先輩とアオシシ様と共にダシィを住処まで送ってやることになったのだが、到着した場所は大変な有り様となっていた。


小川の近くに設けられていたのだろう小さなテント様のものと、栗やドングリなどを入れたいくつかの食物貯蔵用の土器。それに日用品と思われる釣竿や弓矢、食器類。

それらは全て切り刻まれるか粉々に破壊され、足の踏み場もない惨状だ。


先輩がふと地面に落ちている土器の破片を手に取り匂いを嗅ぐ。



「ひでえことしやがる。この匂いからするにヨウコウの仕業だろうな」


「自分を投げ飛ばしたダシィへの仕返しだったんでしょうね。本当に悪質な奴だ」



こればかりは奴を討伐できたことに感謝だ。もし逃がしていれば次はダシィが襲われていたに違いない。


暗い顔をしたダシィは俯きながらトボトボと歩き出し、家だったものの残骸を拾い集め始める。

これを復旧させるのは骨が折れるだろう……。

今まで積み上げてきた生活の基盤を無惨にも破壊されてしまったのだから。



「……だいじょうぶ。またはじめからつくりなおせばいい。

ユキでおうちつぶれたときもすぐなおせた。だからだいじょうぶ!」



強がって見せているが涙をぐっと堪えているのがわかる。

……神様とはいえ、こんなにあどけない子をこのまま危険な山に置いておいてよいのか。

怪異でなくても、厳しい自然環境は命を簡単に奪ってくる。


何か良い方法はないかと逡巡していると、ナガメがダシィの元へ歩み寄り、そっと抱きしめた。



「……ダシィちゃん、もしよかったらなんだけど、お姉さんとお兄さんが住んでるお家で一緒に暮らさない?」


「……でも、ダシィふつうのコじゃないから……きっとみんなコワがる」


「そんなことないよ。ダシィはとっても優しい子だって、俺たちは知ってるよ。

きっと俺の家族も受け入れてくれる。

うちの子にならないか、ダシィ」



ナガメの提案を聞いて決心した俺はダシィの頭を優しく撫でた。

この子はうちで預かろう。きっと、何かの縁だ。この子を、放ってはおけない。


だが当のダシィは簡単には首を縦には振らなかった。



「ダシィにはだいじなかぞくのアオじいもいる。ケガしたばっかりだからダシィがたすけてあげないと……」


「八塚様、櫛田様。我カラモ御願イ申シ上ゲル。ダシィ様ヲ御二人ノ家ノ子ニシテイタダケマセヌカ」


「あ、アオじい……なんで!?」


「ダシィ様、アナタ様ハ本来人ト共二アルベキ存在。彼等ト共ニ生キテイクコトデ、カツテノ記憶ヲ取リ戻セルヤモシレマセヌ。

デアレバ、己ガ何者ナノカモ……イズレハ……」



アオシシ様の目からポロポロと光るものが滴り落ちる。ダシィが春に目覚めてからの今までずっと面倒を見てきたのだろう。

神格の差、種族の違いはあれど、きっと孫のように可愛がってきたのだと察することができた。



「心配メサルナ、ダシィ様。

我ノ傷ハモウ癒エテオリマス。アナタ様ハ自由。我ニナド縛ラレテハナリマセヌ。

ソレニ、イツデモ我ニハ会イニ来レマショウ」


「……ダシィ、アオじいとあえてよかった……っ!

さむいときずっとダシィのことあっためてくれて……せなかにのせていっぱいきれいなけしきみせてくれた。

だいしゅきっ、アオじいっ……!」


「エエ、コノアオシシ爺、ダシィ様ト一時ノ間家族トナレテ誠ニ幸セデゴザイマシタ」


「ううん、アオじいとはずっとかぞく!

いままでも、これからも!」


「嬉シュウゴザイマス、ダシィ様」



深く、深く抱き合うダシィとアオシシ様を俺たちは温かい目で見守り続けた。


こうして謎の怪異少女ダシィはうちに引き取られることとなり、俺の家族の一員となったのだった。



────────────────────



「あら、お帰りあんたたち。神社の方、すんごい騒がしかったけど何かあったんだか」


「あー……いや、大したことじゃないよ」


「ほーん。それよりその足元にいるめんこいわらしはどこの子だべ?」


「……ダシィ」



自宅に戻る頃には完全に日が沈み、夕飯の時間帯となっていた。

俺とナガメはかっちゃにダシィのことをある程度の事情と共に伝え紹介し、何とか家に置いてやれないかと説得しようとすると……。



「───っていうことだから、この子をうちで預かりたいんだ」


「私からもお願いしますお母さん!」


「ま……」


「……ま?」


「孫!うちに遂に孫ができたッ!!

袖山そでやまの皆に知らせねぇばッ!!知らせないと



何をとち狂ったのかえらい発想の飛躍で暴走し始めた。

かっちゃは部落中を走り回り、手当たり次第に孫ができたと吹聴して回った。



「八塚さんとこに孫できだどよ!しかももう喋れるくらいおがってる大きくなってるんだど!」


「まさか!?繋坊は春さ帰ってきたばっかだべ!?」


「そったらの、何年も前にナガメちゃんに仕込んで産ませだったていたに決まってるべ!」


んだどもだけど繋坊とナガメちゃん、まだ結婚もなんもしてねえべさ!?」


「出来ちゃった結婚なんて今時普通だべ!」



クソッ!

ド田舎特有、噂の広まりが早すぎる!最早収拾がつかない!

尾ひれにまた尾ひれがついてどんどん話が大袈裟になっていく。



「とにかくお祝いだな!」


漁協ぎょきょうの息子から鯛持ってきて貰うじゃ」


「畑から野菜持ってきたど!」


「町から樽酒たるざけ持ってきたで!!」



部落中からお祝いの品と挨拶がうちへと集まり、遂には家の庭で宴会が始まってしまった。

ダシィは部落中の爺ちゃん婆ちゃんたちにそれはもう可愛がられ、最初は固かった表情も柔らかくなっていった。



「んぐっ、んぐっ……プハァーッ!いやぁご結婚アンド娘誕生おめでとう八塚くん!

ガハハハッ!」


「あんたは呑めればそれでいいのか!」



上総先輩はすっかり場に飲まれて酒とご馳走をかっ食らい上機嫌だ。

ナガメはというと近所のご婦人ママさん連中に囲まれ……。



「ち、ちがっ……確かにダシィちゃんは私たちの家の子になりましたが私と繋くんの娘というわけでは……」


「まあまあ、そんな恥ずかしがらなくていいのよナガメちゃん!私も結婚前には旦那の子がお腹にいたから!」


「そうそう、今時珍しくもないから気にすることないのよ。でも産まれてたならもっと早く教えてくれれば良かったのに。

ほら、うちのお古の子供服プレゼント!」


「ほーらダシィちゃん、これ着てママに抱っこしてもらって~。あら可愛い!」



ちょうどいいサイズの幼児服を着せられたダシィがご婦人の一人からナガメへと手渡される。

……こうして見ると本当に親子に見えてくるな。



「……ママ、ダシィかわいい?」

 

「あら可愛い……って、ま、ママ!?

わ、私がママ……!ママ、ママ……繋くんのお嫁さん……人妻……うへっ、うへへへっ」


「ママ、はなぢブー」



顔を真っ赤にし鼻血を噴き出したナガメはヘロヘロとその場にへたりこんでしまう。

ダシィはナガメから離れると今度は俺の肩へとよじ登って来た。



「おねえさんがママ……それじゃおにいさんがパパ?」


「え!?いやそれは……」


「えぇ~?そりゃパパだろ勿論!

なぁ、パ~パ♡」


「うっわ酒くっさ!ってか変なこと言うのやめてくださいってば!」


「あぁ~ん?ダシィのこと責任持って引き取ったんだからお前はもうパパだろうが。

なぁ、ダシィ?」


「うん、おにいさんはダシィのことじぶんのウチのコになれっていった。だからもうパパ。

こどもができたらせきにんとらなくちゃダメっておばちゃんたちもいってた。

だからパパはダシィにいっぱいおいしいのたべさせたり、きれいなおようふくきせていっぱいかわいがらなきゃいけない!

ダシシシシ!」


「ぐうっ!

めっちゃ聡いぞこの子!さすが神様!」



得意気に口角を吊り上げ変な笑い方をするダシィの目は怪しく光っていた。もうビカビカだ。

この強かさ、やはりただ者ではない。



「ただいま……っていったい何の騒ぎだこれは!?

というか繋の隣にいる赤髪ケモミミの女性は何者!?あれか、コスプレデリヘルってやつか!?

それにその子どもは……」


「親父!?」



そうこうしている内に親父が役場から帰ってきてしまった。

八塚寛やつかひろし、44歳。

桜幡町役場おうはたまちやくばの市民生活課課長。

俺を怪異対策局下北支部桜幡庁舎へと招いた張本人。

現在の対策局桜幡庁舎鎮圧課の課長とは旧友で、そのツテもあり俺は対策局員になれた。

……一応言っておくがツテがあっただけでコネ入庁ではない。しっかりと公務員試験には合格している。



「あ、どもども八塚くんのお父様!

私、お宅の息子さんに東京で捨てられた女です!!

あとこの子は息子さんとの間にデキちゃった女の子でーす!!

ほらダシィ、じーたんに挨拶しようね~。

ギャハハハッ」


「はじめまちて、じーたん」


「ちょっとぉぉぉお!!?!?」



ただでさえ大変な騒ぎになってるのになにふざけて爆弾投下してくれてんだあんたはぁぁぁ!!



「そ、そんな……繋、お前って奴は……ナガメちゃんがいながら見知らぬデリヘル女と子どもまで……やはり東京に行かせたのが失敗だった……!

そんな無責任な男に育てた覚えはないぞお父さんは!!」


「誤解だから!この人は俺の上司!

この子は色々あってうちで引き取ったちっちゃい神様!爛れた関係は一切なし!」


「上司に手を出したのかお前は!!

我が息子ながらなんというタフガイ!

俺も若い頃はそりゃもう女遊びに明け暮れたものだが……本命の母さんとはしっかり添い遂げたぞ!!

お前も男ならしっかりと責任を取れ!!」


「頼む!勝手に話を進めないでくれ!」



親父は思い込みが激しい性格なので一度火が着くとなかなか収まらない。

しかし、親父の背後に忍び寄る影によって状況は一変した。



「おい寛。おめお前、今言ったこと本当が?」


「……え、母さん?」


「女遊びに明け暮れた……ほーん、なるほど。一体どこの誰とヤッてたのか詳しぐ聞がねぇばなぁ聞かないとねぇ?」


「あ、いや、違っ、今のは言葉の綾でンギャアアアッ!!」



ああ、もうめちゃくちゃだよ。

どうすんのこれ。

頭を抱える余裕もなく俺はただただ呆然と立ち尽くすしかなかった。



「パパ、キツネのおばさんともツガイ?」


「違う違う、夫婦もなにも俺は独身!

ナガメともまだ結婚してない!」


「ダシィちゃ~ん?

私はキツネの“お・ね・え・さ・ま”だよ~?」


「ひゃ、ひゃい、ごめんにゃひゃいキチュネのおねえひゃま」



先輩に両頬をつねられスライムのおもちゃみたいに弄られるダシィ。

大宴会は一段と騒がしさを増していったのだった。



────────────────────



八塚繋

・能力……自分にしか目視できない蜘蛛の糸を操る。手足の指先から糸を射出することができ、攻撃・防御・索敵・飛行or滑空に用いることが可能。

・正体……土蜘蛛。能楽の題材にもされる程の大妖怪。トラブルを回避するために家族には自分の正体を秘密にしている。

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