第4話 久しぶりの学校

 あらすじ変えたよ。

 確認しててください。

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 ———次の日。


 異世界から帰還すれば、毎日平日には学校に行かないといけない。

 当たり前の事だが、3年も行っていないとまるでダンジョンにでも向かっている気分だな。


「お兄ちゃん、今日は早いね。いつも遅刻ギリギリに行くのに」


 姫花が俺の隣を歩きながら言う。

 俺の高校と姫花の中学は所謂中高一貫校というやつで、校舎が違う以外は全て同じなのだ。

 だからこうして一緒に行くことも出来る。

 

 因みに姫花の制服姿はそれはそれは可愛い。

 マジでこれでモテないとかあり得ないと言えるくらいに。


「ん? ああ、偶には姫花と一緒に行こうと思ったんだよ」


 俺がそう言うと、姫花は嬉しそうに顔を綻ばせる。


「ほんと? 嬉しい……けど、いつも私が言っても行かなかったのにどうして今日は行ってくれるの?」

「あ、あー……それはだな……」


 異世界転移と言うモノを体験してからというもの、何かと心配性になってしまったんだよな。

 だから姫花が突然死んだらしないか心配なのだ。


 後、昔一緒に行かなかったのは、シンプルに俺がイジメられていたからなのだが……異世界の力を引き継いだ今、アイツら如きに怯える必要はない。

 と言う幾つかの理由から今日は一緒に行くと決めた訳である。


 まぁそれを姫花に言うわけにはいかないが。


「何か心配になったんだよな……姫花がナンパされてないか」

「もうお兄ちゃんたら〜! 朝っぱらからナンパなんてして来るわけないでしょ! 休日でもないんだし」

「え? 休日にナンパされた事あるの?」

「え、うん。友達と遊びに行ったら大体されるよ?」

「…………因みに名前は覚えてるか?」


 取り敢えずそいつら全員処してやるから教えてくれ。


 俺が密かに殺意を覚えていると、姫花が「うーん」と可愛らしく腕を組んで考える素振りを見せる。

 その体勢のせいで胸が強調されており、周りの生徒達の視線がエグい。

 

 おい、貴様らそんなに俺の妹を見るな。

 見るなら現金10万払ってから視界に入れろ。


 俺が周りに睨みを効かせていると、姫花がやっと思い出した様だ。


「そうそう、何回かお兄ちゃんの友達って人にナンパされたの」


 誰だそれは?

 自慢じゃないが俺の友達はゼロだぞ?

 異世界には沢山いるけどな。


「名前は?」

「えっとね……確か、野橋響也のはしきょうや……みたいな名前だった気がする。お兄ちゃん知ってる?」

「……知らないな。俺の友達を装う別人だろ」

「やっぱりそうだよね! お兄ちゃんの友達なんて見たことないもん!」


 事実だけど結構心にくることを言ってくれるな妹よ……。

 お兄ちゃんのライフはもうゼロ寸前よ。


 まぁそんな茶番は置いといて……野橋響也ね……。


 俺は奴の事を知っている。

 何故なら———俺をイジメている張本人だからだ。

 ……これはキツいお仕置きが必要な様だな。


 



▽▲▽


 

 


 俺は靴箱で姫花と分かれ、1人教室に向かう。

 周りの生徒は俺に見向きもしない。 

 まぁイジメられるよりは断然マシだ。


 それから階段を登り、3階に着くと遂に俺の教室が見えた。

 

 技術力はこの世界の方が上のはずなのに、異世界で潜入していた魔法学園の方が断然綺麗なんだが。

 まぁこの学校は創立70年目だし、魔法もないからしょうがないか。


 俺は横引きの戸をガラガラと開く。

 すると廊下の時とは真逆で、皆が俺を見下す様な目で見てくる。

 その中で1人の男子生徒が此方に近づいて来た。

 

 そう———イジメの加害者の野橋響也だ。


 この男は高校生のクセに金髪に染めて耳にはイヤリング、制服は着崩しており、典型的なチャラ男である。


「おい闇夜! 相変わらず厨二病みたいな名前だな! 昨日俺が言った事は覚えているよな?」

「……?」


 昨日の事?

 覚えてないけど、3年と1日前に何か言われたのか?

 俺は記憶力がいい方だが、何も覚えていないと言う事は、大して覚える価値のないモノだったんだろう。


 俺は相手にするのが面倒だったため、無視して横をすり抜けようとすると、ガシッと物凄く弱い力で肩を掴んできた。

 

「おい何無視しようとしてんだ! お前生意気だな? まぁいい……いいか? 今日の放課後にお前の妹を連れてこいよ?」


 …………は?

 ふぅ……落ち着け……此処は異世界じゃない。

 だから殺すなんて事はしてはいけない。

 ……よし。


 俺は怒りを抑え、取り敢えず肩に置かれた手を優しく払い除ける。

 そして俺はきっぱりと野橋に言う。

 

「嫌だ」

「……何? お前、今日調子に乗ってるな? 逆らったらどうなるかその身に教えてやるよ!」


 そう言って野橋が俺に殴り掛かってきた。

 チラッと教室を見てみるも、面白がっている者、見ないフリをしている者など誰も助けようとしない。

 

 うーん……どうしようかな。

 正直めっちゃ遅いからこのまま骨折くらいはさせてもいいんだけど……。


 俺はまるでスロー再生でも見ているかの様に遅い野橋のパンチを他所に考える。


 でも骨折させたら面倒だし……受け止めるくらいでいいか。


 俺はパンチが振り抜かれる前に野橋の拳を握って押さえる。


「なっ!?」

「「「「「「!?!?」」」」」」


 今までサンドバックだった俺にあっさり受け止められた野橋は驚きの声を上げ、見ていた教室にいる生徒も目を見開いて驚いていた。



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下⇩⇩⇩の☆☆☆を★★★にしてくれると作者のモチベ上昇。

 偶に2話投稿するかも。

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