悪役令嬢は前世を思い出したので未来で自分を処刑するはずの皇太子を殺そうと思います～私って皇太子に殺されるのね、ならば殺（や）らる前に殺（や）ればいいじゃない？～

砂漠の王子様を勧誘をします

レイシアはふわりと幽霊のように透き通ったドレスや自分の顔を触りため息を吐いた。

（やっぱるり触れないのか......でもコレ前世でもあったら絶対お化け屋敷がグレードアップするわよ。暇な時皇太子の宮へ行ってトラウマ植え付けに行こうかしら？結構楽しそうね。まあそれは置いておいて隠しキャラの王子は砂漠の国の国王がハーレムで手を出した平民の間の子なのよね......だから正妃には嫌われ宮に監禁ってところかしら？ホント、この世界はクズしかいないわ。えっと確か......砂漠の国の座標は......）

レイシアは手の上に魔法陣を展開させる。

「座標-376 726 946 に転送」

その瞬間レイシアは消えてしまい謁見室には誰もいなくなってしまった。

一方レイシアは―――

レイシアが転送した場所は...なんとボロ屋敷だった。

（う～わ～前世でも引きこもりの人の家は酷かったけどまさかそれよりもひどいとは......しかも蒸し暑いわ。ドレスじゃなくてジャージみたいな身軽な服で来ればよかった......）