6.隠しキャラに会いに行きましょう

レイシアが怒こっているとミハイルは笑って魔法陣を発動させた。


「そうだ、もう夕暮れだ。じゃあ俺は帰るよ、じゃあな―」


次の瞬間ミハイルは消えてしまった。

(じゃあ私は隠しキャラに会いに行きましょうか、でも前世では攻略方法知らないのよね...その前に死んだから。まあ良いわ、その時は力でごり押しよ。私には10年間レイシアとして生きた記憶があるのだもの。もちろん5歳から習っていた魔法の記憶もあるのよ。でも唯一乙女ゲームに感謝したいのはレイシアが魔法の才能があるって事よね。だから最後はレイシアが闇落ちしラスボスになってしまうんだもの。私は絶対ラスボスにはならないわ。これ以上変な肩書増やしたくないもの。)

レイシアは誰もいない謁見室を見渡し魔法を唱えた。


「我が精神よ、限界を突破し我に自由を与えたまえ―メルティア・ザ・ケレイナル」


レイシアが魔法を唱え終わるとレイシアの体から幽霊バージョンのレイシアの二つに分離された。

(やった!上級魔法を一発で成功したわ。やっぱり私って天才ね!おっと落ち着きましょう、レイシア。私はまず隠しキャラの砂漠の国の王子様を勧誘すべく砂漠の国のお城に侵入するのよ!でも名案ね、この姿だと私と同じくらいの高い魔力量を持ってなきゃ私が見えないわ、オホホホホ待ってなさい、砂漠の国の王子よ!我がレイシア様が勧誘してやるわ!)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る