3.新たな仲間
レイシアは本棚からノートを取り出しペンを走らせた。
「いい?まずは戦略ね。どうやってこの国を没落させようかしら?」
「俺たちは今は名声や権力もゼロに等しい。でも社交界に積極的に参加し貴族たちの信頼を得るんだ。そうしたら万一バレた時にも信頼で事実を塗り替えることができる。信頼は必須だな、で次は出来る限り皇太子の活躍の場を奪うんだ。世間では皇太子の噂もそれなりに酷いが活躍の場さえも奪ったらただの無能になる。そうしたら誰も助けてくれない、そんな皇太子を助ける奴なんて社交界には誰もいないからな。まず俺たちは皇太子が身動きできないようにしつつ信頼を得るんだ。なかなかハードだな。」
ミハイルはレイシアからペンを貰いノートに戦略を描いていく。
『
プランA:皇太子を無力化+罪を擦り付ける、貴族を柔軟しそのまま処刑。
プランB:皇太子を操り罪を起こさせ裁判で証拠を取り上げ国外追放。
プランC:裏で隣国に寝返り国ごと裏切る。
』
(凄いわね、腐れ眼鏡。見直したわ。)
レイシアが目を輝かせノートを見ているとミハイルがため息を吐いた。
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