1.婚約者

レイシアが考えていると扉をノックして執事がやって来たので急いでレイシアは紙を隠した。


(見られると大変だわ...)


執事はレイシアにお辞儀をし言った。


「お嬢様、婚約者様が屋敷に来ています。挨拶したらどうです?」


レイシアは驚いた。


(婚約者...ゲームだったら皇太子だけど何故か私が婚約しているのは宰相...いや、ミハイル・ル・ゼシニアなのよね。

まだ一回もあってないはず。

忘れていたわ、確か今日お父様もミハイルが来るって言っていたわよね。)


「分かったわ、案内して頂戴」

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