第321話 フィリアの決意
「そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「ごめん…」
「あのねシーマさん、私ずっと考えてたの…。この人達の中にいて、私が出来ることは何だろうって…」
「別に何も…」
「ううん、例えシーマさん達がそれで良くても、私が良くないのよ」
「…」
「この人達の中にいて、戦闘の出来ない私が足手まといなのは自分でもわかってるわ。仮にも私はこの国の王女だし、最初はそれでもいいと思ってたわ」
「それは…」
「でもね、今は違うの。みんなの力になりたいって本気で思ってる」
「今でも十分力になってるよ。フィリア王女がいなければ前にさえ進めなかったことだってあるし…」
「もちろん政治的な力はこれからも当てにしてもらって構わないけど、もっと違ったところでも力になりたいのよ‼️」
「…」
「これは初めて話すけど…。実はオルティア王家にはね、代々特殊な魔法スキルを発現させる資質があると言われているの…」
「えっ?」
「でも、誰がいつそのスキルを発現させるのかはわからないの。現にお父様、ゼスト国王にもまだ発現していないわ。もっともお父様は魔法よりは剣のほうが得意だから無理そうなんだけどね」
「それは何となくわかるな笑」
「そうでしょ?ふふふっ」
ハッキリ言って、あのガッチリした体格の国王からは魔法なんて想像するほうが難しい。
王家のみが発現させることが出来る魔法かー。魔法もいろいろあるんだな…。きっとノエルさんが聞いたら質問攻めだろうな…。
「フィリア王女がそこまで言うなら、魔法についての手伝いをさせてもらうよ」
「シーマさん…、ありがとう」
とりあえずはフィリア王女のステータスを鑑定…って、おおっ?
マジか…。
ここに来て、鑑定のレベルが上がった‼️
んんッ‼️
しかも、何だよ…。
フィリア王女のこのステータスは…。
いったい俺にどうしろっていうんだよ…。
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