第258話 聖女とは?



「もちろん私は聖女ですよ。エルピス様のお告げもありましたし、ルミナスがいれば奇跡の光を実現することが出来ます。ですが、残念なことに先程のエロエロモードも私の一部なんです」


「別に…残念じゃないけどさ…」


「さすがはシーマくんです。セレナとシェリルの2人を相手に朝まで頑張れちゃうだけありますね!!」


「エルピス、俺たちの秘め事を覗くなよ…」


「だって、やがてその仲間入りするんですから、今のうちに勉強しておかないと!!」


「いやいや、それっぽいこと言ってるけど、結局やってることは覗きだからね」


「いつも気持ち良さそうですよね」


「えっ、まぁ、あ、うん…どうかな…」


「シーマさん、私は今まで教国の聖女として生きてきました。やっと手に入れた自由なんです。これからは1人の女性として、何も我慢することなく生きていきたいんです」


『クラリスはもう聖女じゃなくなっちゃうの?』


「ううん、そうじゃないのよルミナス。教国ではずっと聖女としての立ち振る舞いを気にしながら過ごしてたの。でもね、これからは聖女としての役割を果たしながらも私らしく生きていくことにしたの」


『ふーん。あまり楽しそうじゃなかったもんね。これからはもっと楽しくやっていこうね』


「ありがとう、ルミナス」



「あっそうだ。シータ、出てきてくれ!!」


『なーにー? また魔力くれるのー?』


「いやいや、今日はもうあげたじゃん。どんだけ欲しがってんだよ」


『戦いで少しずつ使ってしまうのだー』


「あっそ。また後でな」


『ケチー!!』


「クラリス、【神の声】って知ってると思うけど、君のルミナスがエルピスの声なら、俺のこのシータも別の神の声なんだ。性格的にはルミナスよりはちょっとやんちゃかな笑」


「へぇー。シータちゃんよろしくね」


『クラリス、シータはわがまま。あまり関わらないほうがいい』


『おっ、ルミナスいい度胸してるじゃん!! 真っ二つにしてあげるよー!!』


「はいはい、君たちそこまでねー。紹介は済んだからシータは戻っていいや」


『ガーン!! 出てきたばっかりなのにー!!』


「ふふふっ、賑やかでいいですね」


「まぁ、シータがいなければクラリスを助けることも出来なかったかもしれないんで感謝はしてますけど…ね」


『でしょでしょ? だったらもうちょっと外にいても…』


「それはいいや」


『ガーン!!』


「明日、戦闘になったらまた呼ぶから笑」


『じゃあ、魔力くれたら引っ込んでもいいよー』


「えぇー!!」


『ちょっとだけ、ほんのちょっと…先っちょだけでもいいから!!』


「わかったよ、ちょっとだけな。魔力に先っちょも何もないと思うんだけどな…」


『あー!! シータばっかりズルい。わたしにもシーマの魔力ちょうだい』



おいおい...。



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