第243話 嫁会議(会話のみ)
「ねぇ、セレナ。最近フィリアの嫁入りアピールが凄いと思わない?」
「そうね。さっきもテレポを使わせてあんな風に持ってくなんてね…。賢いというかズルいというか…苦笑」
「ホントだよ苦笑 あれだけのことをされてシーマはどうするんだろうね」
「嫁入りももう時間の問題なんじゃないかな…」
「そうだね。シーマも貴族にされちゃったから、全く無いというわけではなくなったし」
「まぁ私たちはとっくに覚悟を決めてるから、シーマ次第ってことね笑」
「ハハハ笑」
「それよりもさ、聖女クラリス様がどうなるかよねー」
「どういうこと?」
「シェリル考えてみて。自分の窮地を颯爽と現れて救ってくれたら、シーマが王子様に見えちゃうんじゃない?」
「あー…」
「しかもよ。聖女様はあの女神エルピス様にそっくりらしいじゃない。ということはかなりの美少女なのは間違いないわ。さらに同性のシスターがメロメロにされるくらいの性格なら…」
「シーマが放っておくわけないよね笑」
「どんどん嫁が増えるような気がするんだけど…」
「うーん。ボクとしてはそれでもシーマがいいからさ、そんなに気にはならないかなー」
「そうなんだ…」
「たぶん、セレナはボクと違って最初のお嫁さんだから増えていくばかりでしょ?」
「そうね」
「ボクはセレナがいてもいいから嫁になりたいって思ったんだよ」
「…?」
「シーマはもちろんだけど、セレナとも家族になれるって思ったから嫁入りを決めた」
「シェリル…」
「ボクはまだ嫁が増えるっていう感覚は分からないけど、フィリアにしてもクラリス様にしても、ボクたちと家族になる気持ちがあるんだったらいいんじゃないかな?」
「家族か…。そういう考えかたもあるのね…」
「たとえ王女や聖女が加わったところで、セレナが一番最初なのは変わらないんだから、もっとドンッと構えててもいいんだよ」
「そうね、そうだよね」
「でも本音を言えば、あんまり増やしてもらいたくない笑」
「それよ笑」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます