【160万PV突破!!】異世界テイスト

第195話 どうする？

「あっ、そうだ。フィリア王女、エリシオンの2人にはアイテムボックスのことを明かしましたけど構わなかったですよね？」

「そうね。宿の常連さんってことはアイゼンの幻陽とも親しいんでしょ？」

「はい。一緒に訓練したり、食事会をする仲です」

「それなら問題ないわ。そうだ!! どうせならエリシオンの2人も入れて、もう1回食事会しましょうよ!!」

「はぁ、まぁ構わないですけど…」

「何よ、乗り気じゃないの？」

「約10人分ですよ？ 誰が作ると思ってるんですか？」

「あっ!! そこはまぁ、ほら、宿屋に戻ったつもりでさ!!」

「…」

やっぱりこの人は口がうまいよなー。

何だかんだで言いくるめられてる気がする苦笑

「クリスさんとノエルさんはそれでいいですか？」

「もちろんだ「何があっても行きます!!」よ…」

「…」

ノエルさんが、クリスさんの喋りに割って入ってきたよー。

そういえば、食事に関してはノエルさんのほうが貪欲だったかもしれないな…。

あっ、話が逸れてた。

元に戻さねば。

「話を戻しますけど、実は今回エリシオンが山賊を仕留めたんです。でも、それを証明する山賊の首は、俺のアイテムボックスの中なんです。フィリア王女、冒険者ギルドにアイテムボックスの存在を明かしたらマズいですよね？」

「そうねー。それはちょっと怖いかな。あっという間に広がってしまう可能性があるのよね。あのギルド長も口が堅いとは言いきれないからね」

「「確かに…」」

ですよねー。

クレアさんとかに喋っちゃいそうだし、もしクレアさんがそれを知ったら、露骨に利用する気マンマンで近づいてきそうだもんなー。

おそらく、嫁ズもそう思ってるから同意したんだろう苦笑

「それならさ、時間停止機能付きのアイテムバッグを持ってるアイゼンの幻陽を引っ張り出してくれば？」

「その手があったか!!」

さすがはフィリア王女だな。

本当に頭が良く回る。

「アイゼンの幻陽とエリシオンで狩りに出掛けて、山賊を倒したのはエリシオンってことにしておけば問題ないでしょ？」

「そうなんですけど、Aランク冒険者にそんなことをお願いしても大丈夫ですかね？」

「シーマさんの料理を食べさせる約束でもしておけば大丈夫よ」

確かに。

それなら簡単にOKしてくれそう。

「わかりました。その線でいってみましょう。クリスさん達もそれでいいですか？」

「あぁもちろんだよ。むしろ、いろいろ面倒かけてごめんね。それじゃあ、僕達は今日の宿を探さないといけないからそろそろ行くね」

「あっ、そうでしたね…気が付かなくてすみません…」

「あんた達2人だけだろ？ 宿が決まってないなら、ココに泊まっていけばいいじゃないか」

「「えっ？」」