【160万PV突破!!】異世界テイスト

第162話 女心

フィリア王女とひと通りの話を終えた頃、ポーション作りが終わったのか、シェリルが1人でこちらへやってきた。

「シェリル、ポーション作りは終わったのか？」

「ボクが手伝えるところまでは終わったよ。後はセレナがいれば大丈夫みたいだから抜け出して来ちゃった」

「確かに、ああいった作業はシェリル向きではないもんな笑」

「あっ、今シーマが失礼なこと言った!! 」

「間違ってないだろ？」

「間違ってないけど、間違ってる!!」

「何だそりゃ⁉️」

思わずツッコミを入れたところで、思わねところから口が入る。

「それはきっと言い方の間違いよ。女の子に対してその言い方はないんじゃないってことよね、シェリル？」

「そうそう、ソレなんですよ。さすがはフィリア王女。わかっていらっしゃる。

もうちょっとシーマも女心を理解してくれればなー」

「いやシェリル、それはダメ。シーマさんが女心を理解してしまったら、嫁の数が大変なことになる苦笑」

「確かにそうですね笑」

「でしょ？笑」

「…」

シェリルとフィリア王女が軽く俺をディスってる。

下手に反論しようものなら軽く倍返しを食らいそうなので何も言えない…。

「これまでシーマが無自覚で落としちゃった女だって結構いるんですよ」

「えっ?! そうなの？」

「アイラでしょ、ポルテの受付嬢でしょ…。セレナはもっと知ってるかも」

「シェリル、この件についてはセレナも入れて後で話し合いましょう。早めに対策をしないと大変なことになるわ」

「わかりました。セレナにも伝えておきます」

俺、何も悪いことしてないんだけどな…。

してないよね？

まぁいいや。

話題を変えるためにも、早めのお昼にしちゃおうかな。

今日のお昼は、スモークチキンだ。

初めてのチャレンジだったが、既に燻製を終えた分については色がいい感じに仕上がっていたから問題ないと思う。

「フィリア王女、今燻してるものがもうすぐ終わりますので、そしたら出来たてをお昼にしましょうか」

「いいわね。イルマさん達にも伝えてくるわ。行こう、シェリル」

「シーマ、準備よろしくねー」

ふぅー。

何とか話を変えられたな。

俺の前で、あんな話されても困るし。

だいたい、そんなに嫁が増えるわけ…ない…よな？