妖精国物語

雷空 瑠璃

幸せな日常

ここは妖精の国リフェアー。今日もたくさんの妖精が、この日を過ごす。私は起きてすぐ、いつもの服に着替えた。

 コンコン

ノックが聞こえてきた。エテかな?

「はーい。」

「エルノー!朝御飯食べよー!」

「はいはい。そんなに慌てなくても行くよ。エテ。」

「下で待ってるからー!」

エテについて行くようにして、私も下に降りた。リマラとルプスも、食卓についていた。私達四人は、四季の妖精。リマラは春。コーラルピンク色の髪をサイドポニテにし、袖がふわっとしているピンクのワンピース。そして桜のような目。エテは夏。爽やかなレモン色の髪をポニテにして、ノースリーブ、ひざ上丈の青色ワンピース。ルプスは秋。落ち葉のような茶色の髪を耳下でツインにしている。私は、黒いロングヘアを、普通におろして、白ワンピース、氷のような水色の目。みんなと比べると、シンプル。てか、説明長かったかな?仕方ない。みんなんだもん。…はっ!私は何を⁉

「エルノ?食べよう?」

「うん。」

「さて、ご飯を食べたら、私は春にするための行動に移らなきゃ!」

「そうだね。そろそろ春だしね。」

私達は、ある程度の期間内を、何らかの季節に少しずつ変えていく。この時期は春の妖精のリマラが動く。

「ルプスは読書?」

「うん…そうする…」

「私は子供達と遊ぶ!」

「そ、そう…」

エテは凄く元気。ちょっと見習う…

「じゃあ、行ってきます。」

「行ってきまーす!」

「「行ってらっしゃい。」」


「ルプスはまた、何を読んでるの?」

「ん?読む?」

「うん。良い?」

「はい、どうぞ。」


「な…中々面白い…」

「だ…よね…」

「うん。ここなんかo…」

 ガシャーン!

「「えっ⁉何?」」

「ごめーん‼二人共!遊んでたらウルが木ぶん投げちゃって!」

「いや、普通は投げられない。」

「うん…」

「いやウルって力強いから…」

「そうなの?」

「知らなかったんだ?」

「あんまり外で遊ばないから。」

「あーね。情報少ないのね。」

「煽ってる?」

「違う違う。あ、ね!遊ぼうよ!」

「「え、嫌。」」

季節後半組は即否定。しかも息ピッタリ。

「ひどーい‼ルプスまでー!?」

「エテお姉ちゃーん?」

「あ、今行くー‼」

楽しそうな雰囲気に私は本音が出た。

「楽しそうだねー。」

「あ、よし!なら行こう‼」

「うわっ!待って落ちる!」

「いや飛んで!」

「いや無理がある!」

「オッケーじゃあしばらく引っ張るね‼」


あーもう。なんでここは、こんなにも、楽しくて、面白いんだろう。ずっと、こんな生活が送れたら、いいな。




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