第15話 学校を退学します

高校2年生の夏、学校の先生に「退学します」と申し出た。予想通り三者面談となった。先生から理由を聞かれたがまず初めに三男の学校での様子を聞いてみた。

『勉強を頑張っています・・・・・・数学の授業は一生懸命聞いてみる・・・・・』


先生からは三男の学校での様子を聞くことはなかった。息子が私に話してくれた内容を先生にそのまま伝えた。

『特定の人にいじめられたりはしていません。ただ、クラスに馴染むことができず息子は独りぼっちだったんです。そのような辛い環境下にいることを強いることは私はできません。なので退学させます。』といい退学することとなったのです。


息子は学校をやめることができたことがうれしかったようで帰り道はくだらないことを話しながら楽しく帰ったことを覚えています。

学校をやめる時に三男に『学校をやめるということは自分で勉強をしないといけないんだぞ』と言い聞かせていました。

息子のように環境に馴染めない子供・いじめられている子供は一人で悩み苦しむこととなる。逃げ道が見つからず最悪命を絶つようなことがあってはならない。

三男は次男が中卒で高卒認定を受け大学受験ができるということを知っているため進路について不安はなかったようだ。

学校をやめても高卒認定という道があるということを引きこもりのお子さん・いじめにあい悩んでいるお子さんそして親御さんに知っていてほしい。学校だけが人生ではないということを。





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