第13話 合格おめでとう
2度目のセンター試験
今回も9割とることはできず8割5分くらいの点数であったと自己採点
そして1年に1度しかない東京工業大学前期試験(本番)
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
神様もうこの子につらい思いをさせないでください。と祈るしかなかった。
母はいつも祈るしかなかった。
胸が苦しくて押し潰されそうだった。
2次試験が終わり帰宅してきた次男
『ただいま』
『どうだった?』
毎度のフレーズ
次男は漢文と古文が足を引っ張りセンター9割とれず東大受験諦めた
理系の学生で我が子と同じように国語が苦手な学生はたくさんいると思う。国語ができずに偏差値の高い学校を不合格になるのであればそれは日本国の損失だと思う。
『理系なのにセンター試験の漢文・古文必要?』
オールマイティーでなければいけないルールやめてほしい
日本は他国よりも学力に差をつけられてきている。賢い学生が実力に見合った学校に通えるようにすることは必要である。日本人の学力低下を防ぐにはオールマイティーでなくてもいい教育改正が必要であると私は考える。
東京工業大学を受験そして・・・・・・・合格発表当日
当日私は仕事であった
合格発表を見に行かなくてもネットで掲示されるから受験番号さえわかればネットで確認できる便利な時代だ
勿論次男の受験番号は知らない。本人しか知らない。もう子供ではないので知られたくないという思いを尊重し、聞かなかった。
お昼過ぎに次男から連絡が入った
『合格していたよ』
『おめでとうお。良かった良かった本当に良かった。』と言い電話を切った
長かった。本当に長かった。今思い返しても目頭が熱くなる
中高一貫校不合格
公立高校不合格
中卒を決めた
高校認定試験を受ける
第一回目大学受験不合格
第二回目大学受験『合格』
普通では経験できない人生。よくやったよ次男。
今までは序章である。これからがお前が舵をとって進む人生だ。一度の人生だから悔いのないように楽しんで人生という物語を書き進めてほしい。母は遠くからそっと見守っているぞ。困った時にはいつでも戻って来い。
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