第8話 引きこもり生活

次男は中学受験にも実は失敗していた。

次男にも長男と同じように家庭学習をしていたつもりであるがおそらく3人も子供がいると下に行けば行くほど力の入れようが小さくなっていたのだと思う。


長男は中高一貫校に合格したが次男は残念ながら不合格

次男は素内申も開票後に学校側の手違いという理由で減点されるしまつ

そして公立高校も不合格

次男は何をやっても長男にはかなわなかった。不憫で仕方なかった。

高卒認定は15歳の夏に合格点に達していたので高卒認定合格証は届いたが、高校にもいかず自宅学習のみで国立大学を目指すことが本当に可能なのかという一抹の不安はあった。

未成年の引きこもりの次男に対して役所からは何一つ連絡はなかった。

行政は少子化対策と言いながら日本人の子供のことを真剣に考えていないのではないかとすら思ってしまう。15歳の息子が高校にもいかず働きもせず一体日々何をしているのか、生きているのか死んでいるのかすら気にもしない行政にいささかむなしさを感じてしまった。

もし、次男が大学にもいかずこのまま引きこもり生活をずーっと続けていたとしても誰も息子の存在を知らず、誰も手を差し伸べてもくれないだと思うと悲しくなった。

なのに、20歳になると国民年金支払いのお知らせ、自衛隊介入のお知らせだけはちゃんと届いた。


行政には頼れない、息子のことは私が力強く支えるしかない。必ず大学に合格できるように精神的なサポートをするしか今の私にはできなかったが私の気持ちがぶれたら息子は人生という道を踏み外してしまいそうであった。


※家庭学習の方法は

『我が子を難関国立大学に合格させた貧乏シングルマザー・家庭学習編』を参照

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