第3話 次男が選んだ道

公立高校不合格

家族みんなで泣いた

でも前に進まなければいけません。

次の選択肢は『2次募集に出願』するか『進学を諦める』のどちらかです

我が子の出した答えは『進学を諦める』

『自宅で勉強をして大学を目指す』という決断です


本当にそんなことができるのか。ただただ不安であった。

しかし、次男が出した決断なので私は応援することしかできなかったのです。

お金があれば私立高校へ行けるはずだったのに、お金がないって本当に不幸だとつくづく感じた。

次男は何一つ私に対して文句は言わなかった。

心の中で『ごめんね』と謝るしかなかった。

金銭的余裕がないため私立高校受験という選択肢がなく、公立高校不合格となった次男。公立高校2次募集には進学校が入ってないことを本人はよく理解していた

『2次募集には出願しない。周りの環境に振り回され勉強をしなくなると思う。進学することよりも一人で勉強したい。2次募集の学校に行ってなじめなくて途中でやめるのなら初めからいかないほうがまし』次男が高校進学を諦めた理由である。


次男は国語が私ににて苦手で嫌いであった。そのせいもあり文庫本1冊読み切ることができなかった。もし高校に進学をしたら高校生活に追われ文庫本1冊読むことのできない読書力のまま高校時代を終えてしまうのではないかという懸念もあった。

次男には次男のペースで時間を過ごすことが必要なのではないかとも考えていたので次男の決断に反対はしなかった。



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