第2話 母の話
「初!初!起きなさい!」
母の甲高い声が聞こえて、目が覚める。
「うるさいなぁ!わかってる!!」
私は猫の抱き枕にぎゅっと顔をうずめながら叫ぶ。
「わかってないでしょ!!」
私の体にかけられていた羽毛布団をはがしながら叫ぶ母を睨みつけながら、私は起き上がった。
…もっと寝たかったのに。
今月何回目かも分からない気持ちとあくびをぐっと抑えて、リビングに向かう。
そしてこたつに入って、また寝る。
(どうせこっちでまた寝るんだから起こさなくたっていいのに。)
母はそんな私の気持ちを察してか、
こたつの布団もはがしてしまった。
「さむい!」
「じゃあさっさと朝ごはんを食べて着替えなさい!」
「うるさいなぁ。少し静かにして!!」
そんな言い合いをしていると、あっという間に8時になってしまった。
学校に着かなきゃいけないのが8時15分…。
「やっばぁ!!!」
私は母に言われた通り、さっさと朝ごはんを食べ、さっさと着替え、さっさと家からでていった…。
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