二 親の出番
ズイーンズイーンズイーン。
シューシューシュー。
そういう
ドンドンドン、ドンドンドン。
パーパーパー、パーパーパー。
パフパフパフ。
「
「
「カイちゃーん!カイちゃーん!
レッツゴー、カイちゃん!レッツゴー、カイちゃん!」
「ああいう大人にだけはなりたくないわね~」
ネッサが
閉めたところで、
「まあ、『
娘の
娘を
娘を
ネッサの親は?」
「ウチの親は
とうとう、
バスに、自動アナウンスが
<ただいまより、
「やっ、やべー!!!
学生証、
「学生証の
どちらかで、
ったく、タンサって、
お
「ネッサ。六年生は
「マジ?」
「
「かっ、
母ちゃーん!!!
がくせいしょー、わーすーれーた-!!!」
バスの
でも、叫ばなくても
すぐに、
「あにちゃんがいつもおせわになってますっ」
ピコピコ鳴る可愛い
「「「かわいい」」」
「くもかみ ちょうてんつきみですっ」
娘さんをギューッと
「タンサ君、忘れ物よ」
わたしの涙
「
すずか、
そして、さらに。
「すずかもー、遠足行っちゃおうかなー」
ヒラヒラとタンサ君の学生証で顔を仰いでいるお母さん。
「
そろそろ、
学生証の忘れ物をお
バスから
ちょっと、親子が
「まだ、十分もあるじゃない?」
「もう、十分しか無いんです!」
「タンサ。
楓先生が
わたしのほうも見ていない。
保護者の
楓先生も、イライラしながら、通信端末を操作し終えた。
<出欠確認が
定刻より早いですが、出発します>
このバスは楓先生と、六年の学年
二人は
「
『行って来まーす』」
「「「「「行って来まーす」」」」」
毎年五月、
当たり前のようだけれど。
小学校一年生から見送りをしていた過保護な保護者にとっては、
保護者の列に、わたしの
娘が
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