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「考えってのはほかでもない。俺が獲物をとってくる。ただそれだけだ」
「そんなの無理よ。あなたはまだ生まれたて。ひよこなのよ。ぴよぴよして母親にくっついていればそれでいいのよ」
「残念ながらそれは受け入れられない。俺はもう決心したし、俺のからだがひよこであろうと俺は侍の国から魂がやってきた男で、記憶もある。侍として強きが弱きを守るのは当然なのだ。武士としてね」
「あなたのどこが強いっていうのよ。記憶があるのは凄いと思うわ。でもあなたが何かを出来るとはとうてい思えないわ」
そう思うのも無理はないだろう。しかし俺は天使にもらった能力がある。記憶維持能力、言語理解能力、そして身体能力の向上だ。
「それと間違って経験値にともなったレベルアップ能力もあげちゃったわ。あーあ。また失敗した」
そんな天使の声が聞こえた。
って、またってドジにも、天然にもほどがあるだろう。しかしそれがもしかし俺にとっては好都合なのかもしれない。レベルアップ能力だって? それはロープレのあれか。「ステータスは?」俺は天使に脳内で質問した。
「あるわよ。イメージしてステータスって言ってみて」
「ステータス」
するとそこには自分のステータスが表示されたのだった。それは割愛するが。
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