161-梅雨編

幼「珍しく季節感のあるお題~~~~~!」

僕「6月といえば花嫁と梅雨だからね」

幼「どっちも私のことだね!!!」

僕「ええ?」

幼「水も滴るいい女!!!」

僕「最後のドヤ顔がなかったら感心したのになあ」


~ ~ ~


幼「雨がめっちゃ降るんだし農家さんめっちゃ喜ぶなあって思ってたの!」

僕「実際は雨が降ると作業しづらくて邪魔なんだよね」

幼「ごめんね農家さん……」

僕「珍しく謝ってる」

幼「僕たちも降りたくて降ってるわけじゃないの」

僕「雨の代わりに」


~ ~ ~


幼「雨よりも湿気のほうが嫌!!」

僕「癖っ毛の人のカールぐらいが当社比◯割増しになったりするよね」

幼「じゃあお得じゃん!!」

僕「そう?」

幼「一周回って真っすぐになるかもしれないよ???」

僕「その発想はなかった」


~ ~ ~


幼「雨の日、放課後の教室。特別感ある!」

僕「わかるわかる。運動部がグラウンド使えなくて練習なしになったりして残ってる時があるんだよね」

幼「校舎を使った鬼ごっことかかくれんぼをしたことあるよ!」

僕「楽しいんだよね、普段やらないだけに」

幼「めっちゃ先生に怒られたけど……」

僕「ただでさえ濡れてる廊下を結構な速度で走ったりするしね……」


~ ~ ~


幼「長靴を履いた猫!!」

ツ「何よ?」

幼「長靴をはいた猫!!」

ツ「だから何なのよ!?」

僕「……まあ」

ア「猫っぽい、でござるな」

ツ「何なのよ~~~~~!?」


~ ~ ~


幼「雨に濡れた女の子の制服はちょっと透けてるの」

僕「それどっちかっていうと僕の台詞じゃないかな」

幼「ブラウスの下から浮かび上がる下着の色」

僕「湿り気のある髪の毛」

幼「ため息が妙に色っぽくて目が離せなくて」

僕「あれ、僕はもしかしてこの子のこと、好きだった?」

幼「これがサブリミナル効果!」

僕「吊り橋効果だよ」

ツ「どっちも違うわよ!!」


~ ~ ~


幼「体育はひたすら体育館! めっちゃ蒸す!」

僕「湿気に思わずムスッとするね」

幼「二十五点!!」

僕「じゃあ百点の返答は?」

幼「答えを教えてもらうんじゃなくて自分で考えて導き出すことに意味があるんだよ???」

僕「そうやって適当な言い訳ばかり上手くなっていくね」


~ ~ ~


幼「梅雨と言えば!!」

僕「え、うーん、暗い?」

幼「差別だ!」

僕「えぇ」

幼「梅雨だって暗くなりたくて暗くなってるわけじゃないんだよ!」

僕「暗くなりたくて暗くなってるわけじゃないっていう理屈は理解できるけど結果として暗くなってるっていうことは事実であって起きてしまった現象を覆すことはできないよ君は殺人犯に対しても殺すつもりはなかったと擁護できるのかな?」

ツ「やめなさいよ、正論パンチされると不貞腐れて泣くんだから!」

幼「僕くん嫌い!」

僕「またそうやって嫌いになれないくせに嫌いとか言う」

ア「正論パンチ二発目」

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