162-給水塔編

幼「なんかゲームに出てくる街の外れにある建物~~~!」

僕「妙に長い階段登らされるけど特に何もなかったりするね」

幼「今でもあるの???」

僕「モニュメントみたいになってるんだってさ」

幼「あんなの見て誰か得する???」

僕「正論は時に嘘よりも酷い傷を作るよ」


~ ~ ~


幼「実際に入ったことがないし話が膨らまないの!!!」

僕「水を各家庭に配分している設備について特に思うところはないからね」

幼「あ! もし水が来なくなったら!!」

僕「困る」

幼「全人類が雨の日を好きになるかも!!」

僕「洗い物とトイレを外でするってことなんだけどいいの?」


~ ~ ~


幼「こんな給水塔は嫌だ!!!」

僕「錆びついてるせいで蛇口を捻った出てきた水が赤く濁ってる」

幼「濾過すればいいんだよ」

僕「面倒じゃん」

幼「戦時下の人々は泥水啜ってるんだよ?」

僕「何でもかんでも極端な事例と比較すると返す言葉がなくなるよ」


~ ~ ~


幼「給水塔! 一文字変えると給水場!」

僕「急にフルマラソン感出てきたね」

幼「フルマラソンと言えば!」

僕「取り損なった水のボトル」

幼「給水塔にはそのままでいて欲しい……」

僕「僕たちが呼び方変えたくらいで現実に変化があるわけじゃないから安心して」


~ ~ ~


幼「学校の屋上にもある!」

僕「一応あれも給水システムといえば給水システムなのかな」

幼「初めてそばで見たときは何が入ってるんだろってワクワクしたの!」

僕「面白いね」

幼「でしょ!?」

僕「基本的に立入禁止の屋上にどうやって入ったのか」

幼「さ、夜ご飯食べよっか!」


~ ~ ~


幼「もし給水塔がなかったら!?」

僕「井戸使ってたんじゃないかな」

幼「井戸って知ってるけど見ない!」

僕「井戸水用の排水システムすらとんと見ないもんね」

幼「憧れがあるの!」

僕「温故知新と言うからね」

幼「リアルお化けに会ってみたい!」

僕「会える、きっと会える」


~ ~ ~


幼「給水タンクの中にジュースの粉を入れてみたいー!」

僕「蛇口をひねるとジュースが出てくるという子供の頃の夢が叶うね」

幼「これでやっと私も追いつけるの!」

僕「誰に?」

幼「愛媛県民!!」

僕「蛇口をひねるとポンジュース出てくるってデマだからね」


~ ~ ~


幼「きゅうきゅうすいすいきゅうすいすい~!」

僕「ついにネタが切れて適当に歌い出した」

幼「無理なの……これ以上給水塔について喋ることなんてないの……」

僕「あの幼馴染ちゃんが泣きながら許しを請うている」

幼「えぐっえぐっ、こんな私にもちゃんと冷たいお水を供給してくれるなんてあなたは優しいね……っ」

僕「これに懲りたら日頃から給水塔にリスペクトを持って生きるといいよ」

幼「使ってやってる私がいるから給水塔の意義あるんだからね!!」

僕「開き直ってしまった」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る