160-求道者編
幼「求道者ってなにぃぃぃいぃぃぃぃ!?」
僕「何かを求めてる人」
幼「じゃあ人類全部求道者!!」
僕「そうとは限らない」
幼「えっ」
僕「このご時世、あらゆることを諦めてる人もまた多いのさ」
幼「求めることすら許されない世界に誰がしたの!!!」
~ ~ ~
幼「真理を追い求める人!」
僕「求道者をぐぐったらそう出てきたんだね」
幼「真理なんて探しても見つかるはずないよ」
僕「そう?」
幼「だってあなたにとっての真理はあなたにしか定義できないんだから自分で決めるしかないんだよ?」
僕「結構良いこと言うね」
幼「でしょ!? もっと褒めて褒めて!」
僕「最後のそのアピールがなかったら完璧なのになあ」
~ ~ ~
幼「楽しい小説の真理が知りたいの!」
僕「切実を余裕で通り越すほど真剣な声だ」
幼「楽しいって言う人もいればつまんないって言う人もいる!」
僕「あっちが立てばこっちが立たないね」
幼「つまりどうすればいいか?」
僕「うん」
幼「好きなように書く!」
僕「自分の精神衛生を第一に考えることが一番良いのかもね」
~ ~ ~
幼「道と言えば!」
僕「コンクリート?」
幼「そうじゃなくて!」
僕「尾道」
幼「違うくて!!」
僕「赤道」
幼「そんな北緯0度0部の話はしてないの!!」
僕「毎回振りが雑なんだよ」
~ ~ ~
幼「好きな道!」
僕「弓道」
幼「王道!」
僕「邪道だよ」
幼「えっ」
僕「女子の白筒袖姿を見て楽しんでるからね」
幼「私も弓道部に入ろう!!」
~ ~ ~
幼「一つ疑問があるの!」
僕「なんだろう」
幼「真理を求めてる心は高尚だけど、何かを求めている時点で欲まみれじゃないのかな!?」
僕「結構的確なツッコミが入ってしまった」
幼「つまり日頃何も考えず怠惰に過ごす私こそ真のストイックってわけ!」
僕「だめな自分の正当化だけが得意な子になっちゃったなあ」
~ ~ ~
幼「私が求める真理には一生たどり着きたくないかな!」
僕「それはまたどうしてなのさ」
幼「真理ってつまりゴールでしょ? 着いたら終わっちゃうじゃん!」
僕「良いことじゃない?」
幼「そうしたら僕くんとの関係も終わっちゃいそうで怖いし知らないことを知り続ける時間は永遠に続いてほしいって思うの!」
僕「君はたまに可愛いことを言うね」
~ ~ ~
幼「人はどうして答えを見つけようと足掻くんだろう!!」
僕「悟りを開いたようなことを言い始めてしまった」
幼「そう簡単に正解なんて見つからないよ???」
僕「見つからないからこそ追い求めてしまうんだね」
幼「難しい」
僕「簡単だったらつまんないからね」
幼「私の機嫌みたいに?」
僕「自覚があるんならムラのある性格を少しずつ改善していこうね」
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