157-自虐編

幼「自虐は人生だ~~~~~!」

僕「歪んだ人生だね」

幼「ノー自虐ノーライフ!!」

僕「あまりに自虐に一家言だ」

幼「自分を落とさないと笑い一つ取れないの……」

僕「急に悲しいこと言うじゃん」


~ ~ ~


幼「どうして他人は自虐に走ってしまうのか!」

僕「セルフハンディキャッピングに近いんじゃないかな」

幼「意図的に自分を悪く言うことで近しい人に親近感みたいなものを抱かせたいってこと???」

僕「まあ、そうだね」

幼「ご両親が産んでくれた自分を悪く言うのは良くないよ???」

僕「なんで急にまともなこと言い出すのか」


~ ~ ~


幼「クラスの女子にされたら思わず『イラッ』とする自虐~~~~!」

僕「あまり聞きたくない」

幼「『え~、そんなぁ~、私なんて~、全然可愛くないよ~! ◯◯ちゃんの方が~、可愛いよ~!』」

僕「誰がやるかによる」

幼「三年連続ミスコン受賞女子!」

僕「無期懲役だよ」


~ ~ ~


幼「やってしまいがちな自虐~~~~!」

僕「なんだろ」

幼「『私音痴だから、あんまり期待しないでね~笑』」

僕「そういう人に限ってカラオケ行くと妙に上手い説」

幼「本当に音痴だったらそもそもカラオケには絶対に行かないよ!」

僕「誘われて行ってる時点で歌ってもいいって思ってるわけだからね」


~ ~ ~


幼「自分を虐めて何が楽しいの!」

僕「虐めは大罪だもんね」

幼「時代は自愛! とことんナルシっていこ!!」

僕「言い方」

幼「私くらい可愛い子は世の中にそうそういないんだぞ~~~???」

僕「でかすぎる肯定感も考えものだなあと感じる今日このごろ」


~ ~ ~


幼「この卑しい雌豚めにお慈悲を~~~~!」

僕「歪んだ耽美小説のワンフレーズみたいなこと言い出してどうしたの」

幼「将来使えそうな自虐を習得しようと思って!」

僕「将来使えそうな自虐っていうパワーワード」

幼「備えあれば憂いなし!!!」

僕「まず自虐ネタをストックするっていう状況がだいぶ憂鬱だと思うよ」


~ ~ ~


幼「自虐撲滅月間! なの!」

僕「いつになく使命感に駆られている」

幼「自虐を見つけたら即逮捕なの!」

僕「誰が捕まるのかな」

先「この年になって未だに彼氏の一人もできないなんて、私って本当に駄目な人間だよな」

幼「さ、ホームルームの時間だから教室に戻ろっか!」

僕「あまりに切実な問題だったからあっさりさじを投げてしまった」

ツ「めちゃくちゃ久しぶりの登場ね……」

ア「某たちも他人のこと言えないでござるが」


※先→行き遅れ三十路先生の略です※

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