155-大晦日編
幼「大晦日だ~~~~~!」
僕「季節感イズどこ?」
幼「良心と一緒にママのお腹の中に置いてきた!」
僕「よりにもよって一番大事なもの捨てて出てきちゃったのかこの幼馴染ちゃんは」
幼「違うよ、一番大事なのは良心なんかじゃないの」
僕「えぇ」
幼「それは、あなたの心です」
僕「僕の心臓を食べたいってこと?」
幼「君の心臓を食べたい、この夏、オンエアー!」
~ ~ ~
幼「大晦日を感じる瞬間はいつですか~~~~!?」
僕「少なくとも徐々に夏の準備を進めてる今じゃないよね」
幼「私はね、おせちを食べてる時だよ!」
僕「年明けてるじゃん」
幼「年始に作った残りのね!」
僕「冷凍保存してたんだ……」
~ ~ ~
幼「師匠が逃走すると書いて12月!!!」
僕「全部が全部間違いってわけじゃないけどさ」
幼「つまり追いかけるのは私たち教え子ってわけだね???」
僕「なんでストレッチしてるの」
幼「日頃の恨みを込めてこの瞬間だけは先生に逆襲するの!」
僕「授業中寝てる幼馴染ちゃんが全面に悪いよ」
~ ~ ~
幼「大晦日! 絶対一度は味噌を啜る日だと勘違いする!」
僕「大みそ、だからね」
幼「でも全然味噌啜らない」
僕「普段だって中々啜らないよ」
幼「啜らないでどうするの?」
僕「薄めたり混ぜたりして上手く扱うんだよ」
~ ~ ~
幼「大甕!」
僕「またマイナーな地名を知ってるね」
幼「大があるってことは中とか小もあるの???」
僕「実は少晦日はあるんだよね」
幼「中がないのは???」
僕「需要がなかったんじゃないかな」
幼「おみくじで中吉引くと困るもんね……」
~ ~ ~
幼「大晦日と言えば!」
僕「大掃除」
幼「今年の整理をちゃんとしよう!」
僕「思い残しとかあった?」
幼「無料サービスで調子に乗って盛りすぎたカレーが食べきれなかったくらい?」
僕「それは食べ残しだね」
~ ~ ~
幼「初詣に行こう!」
僕「年越しの瞬間を神社で迎えて即お参り」
幼「年が変わる前にお参りできるとあら不思議!」
僕「二年分の初詣が簡単にできます」
幼「ちゃんと初詣は元日に行こうね?」
僕「なんで僕が注意されてるみたいになってるんだろ」
~ ~ ~
幼「年越しそばって! うどんでもいいの???」
僕「そばじゃないから駄目なんじゃないかな」
幼「でもうどんの方が縁起良くない???」
僕「ふむ?」
幼「太くてもちもちしてるから中々離れないよ?」
僕「一度紡いだ縁が二度と切れませんようにってことかな」
幼「そうそう」
僕「幼馴染ちゃんのくせにちょっとまともなことを言いやがって」
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