154-業編

幼「業物!」

僕「意思の方じゃないんだ」

幼「どっちでもいいの!」

僕「決めておかないと読者さんが困るよ」

幼「こんな場末に読者さんがいると思ってるの???」

僕「いるんだよ。ありがたいことに」


~ ~ ~


幼「なんじのカルマ救いがたし!」

僕「まーた格ゲーみたいなこと言い出した」

幼「カルマって響きがかっこいいからカルマって言葉を知ってから良く使うようになったの!」

僕「新しく覚えた言葉を妙に使いたくなる現象ね」

幼「まあでもコンセンサスとかアグリーとかドヤ顔で使って有能面する自称エリート社畜は嫌いだよ?」

僕「そういう言葉はいつか自分に返ってくるから使わないほうが良いよ」


~ ~ ~


幼「業ってつまり何なの???」

僕「僕はさっくり欲望って考えてるけど」

幼「じゃあ全人類業じゃん!!」

僕「世の中には自分じゃなくて他人のことだけ考えて生きている凄い人がいるんだよ」

幼「そんな人生どこが楽しいの???」

僕「周りにいる人達が幸せそうにしてるのを見るのが楽しいんだよ」


~ ~ ~


幼「前世の報いとか言われても私全く関与してないよ???」

僕「記憶は魂はなくても行動はきっと魂に刻まれてるのさ」

幼「えー、じゃあ交換しよ?」

僕「電池交換みたいに簡単に言わないでよ」

幼「今って現代人は電池交換するのかな???」

僕「そりゃする……しないかもね」

幼「想像すると若干リアルで青ざめちゃった☆」


~ ~ ~


幼「私、ボランティアに精を出そうと思うの!」

僕「露骨に徳を積みに来たね」

幼「だって私のせいで私が苦しむとかむかつくよ!」

僕「とても素敵な心がけだとは思うんだけど」

幼「さー、まずは通学路のゴミ拾いからだー!」

僕「それで不幸を回避できるのは来世の自分だよ」

幼「お家帰って寝よー!!!」


~ ~ ~


幼「お金持ちの人は前世の自分が頑張ったっていうこと???」

僕「その可能性は否定できないね」

幼「許せない!」

僕「こればっかりはどうしようもないね」

幼「私だって生まれた瞬間イージーモード確定させたかったのに!」

僕「多分そういうところが魂ににじみ出ちゃってるんだと思うよ」


~ ~ ~


幼「カルマはサンスクリット語って聞くけどそれって何語!?」

僕「サンスクリット語だよ」

幼「某国会議員みたいな言い回しで手を抜かないで!」

僕「ちゃんと返事をしただけありがたく思いなよ」

幼「ちゃんと古代インド・アーリア語に属する言語って答えてよ!」

僕「知ってるじゃん」

幼「ぐぐっただけだよ!!」

僕「ウィキペディアコピペとかレポート不備で落第する大学生になってしまうからやめたほうがいいよ」

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