152-戦意編

幼「戦う顔をしてるかい???」

僕「愛と平和をこよなく愛する民だからしてないよ」

幼「愛と平和を勝ち取るには戦って勝者にならなければいけないよ???」

僕「こんな世の中に誰がした」

幼「政治家?」

僕「返答に困る返答をしないでもらいたい」


~ ~ ~


幼「戦意という言葉を戦意喪失以外で覚えた人は挙手!」

僕「挙手するよ」

幼「四字熟語から単語を覚えるってあるあるだよね?」

僕「因果応報とか」

幼「焼肉定食とか」

僕「麻婆拉麺とか」

幼「乗ってきた!?」

僕「たまにはボケに回ることだってあるのさ」


~ ~ ~


幼「常に戦意を持ってる私と常に戦意を持っていない私!」

僕「究極の二択だ」

幼「迷うくらいどっちの私も好きなんだね!!!」

僕「どっちを選べば被害が少ないんだろうか」

幼「失礼だ!!!」


~ ~ ~


幼「ニラの天敵って何?」

僕「え、マダニとか?」

幼「え、ううん? 野菜で」

僕「えっ、うーん、スイセンとか?」

幼「あれ野菜じゃないよ?」

僕「詳しいじゃん」

幼「一回ニラと間違えて食べて食中毒になったから!」

僕「人類の天敵じゃん」


~ ~ ~


幼「戦意マシマシ逆恨みマシマシで!」

僕「そんなラーメンのトッピングみたいに言って」

幼「ばくばく食べよう!!!」

僕「これがほんとの食物繊維」

幼「盗った!!!???」

僕「いつも見え見えなんだよね」


~ ~ ~


幼「戦意ってどこから湧いて出るの!?」

僕「ここらへん?」

幼「つまり僕くんは戦意を身籠っているってこと?」

僕「とんでもない解釈されちゃったなあ」

幼「今後血気盛んな人には例外なく『元気な赤ちゃんですね、うふふ』って伝えることにするよ!」

僕「自分が男でも一瞬勘違いしてお腹押さえちゃいそうだ」


~ ~ ~


幼「戦意はどうやって計るのか!?」

僕「やる気を見て」

幼「やる気って何で計るの!?」

僕「表情?」

幼「感情が表に出ないタイプだったらどうするのさ!?」

僕「ひゃあ声の大きさ」

幼「今どきアプリで声くらいに簡単にいじれるよ!」

僕「これ何言っても僕の負けパターンじゃない???」


~ ~ ~


幼「戦意を取り戻す、戦意を取り戻す」

僕「羅刹みたいな顔をしてすっぽんを捌いている」

幼「これで僕くんにも私以上の戦意が宿るよ!」

僕「それでどうするの?」

幼「決まってるじゃん! 可愛い我が子を手に入れるためにベッドで延長線だよ!」

僕「まず初戦が始まってないんだけど」


~ ~ ~


僕「そんなこんなで無闇矢鱈に好戦的になるのはやめましょう」

幼「……」

僕「人様に迷惑がかかるし、悪いことは自分に返ってきます」

幼「ぁ、やだ……っ」

僕「これに懲りたら戦意なんてあんまり持たないようにしてください」

幼「さっきすれ違った小学生に笑われた! 復讐!」

僕「戦意なんてあんまり持たないようにしてください」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る