142-夜食編

僕「なんかガサゴソ音がするなあ」

幼「……」

僕「何してるの?」

幼「夜食食べてるの」

僕「チョコシロップ直接飲む人初めて見たんだけど」


~ ~ ~


幼「夜になるとお腹が空くの」

僕「晩ごはんから翌朝ごはんまでって一番間長く空くからね」

幼「二十四時にもご飯を食べる文化を設けるべきだよ!」

僕「漏れなく脂肪も設けられてしまうけど構わないの?」

幼「よし! 一日を十八時間にしよ!」

僕「それはそれで睡眠時間とか自由時間が減るんだよなあ」


~ ~ ~


幼「夜食の王道といえばカップラーメンだけど!」

僕「何か気になることでも?」

幼「健康に悪いから!」

僕「もう食べないのかな?」

幼「全人類の体重とか血圧がぐんと跳ね上がれっと流れ星に願ってるの!」

僕「相対的に不健康ではなくなっても病気になるよ」


~ ~ ~


幼「受験勉強とかテスト勉強の差し入れにお母さんがおにぎり持ってくるとか!」

僕「これまた定番だね」

幼「実際にはないの!」

僕「普通に寝てるよね」

幼「どうしてドラマとか漫画だとああいう非現実的なシーンが入ってるのかな」

僕「親子の触れ合いみんな好きだろみたいな感じで作ってるからかな?」


~ ~ ~


幼「あー夜中に食べるポテチ最高!!」

ツ「食べちゃ駄目だ食べちゃ駄目だ食べちゃ駄目だ(ぶつぶつ)」

幼「ごくごく!! コーラ美味しい!!!」

ツ「砂糖の塊砂糖の塊砂糖の塊」

幼「健康診断おしまい! 一キロ痩せちゃった!」

ツ「不条理だわ! 控訴よ控訴!!」

ア「体質という超えられない壁があるんでござるな」


~ ~ ~


僕「ここに焼きたてのホットケーキがあります」

幼「じゅるり!」

僕「生クリームを絞って、チョコシロップをかけて、カラースプレーを振ります」

幼「ぎゅるるるるるる!」

僕「最後に果物を添えて出来上がり」

幼「わーい!」

僕「これが今日の健康診断でツンデレちゃんが超えてしまった分です」

幼「私、もう食べるのやめるー」

ツ「人をデ○ブの象徴みたいに扱うのやめなさいよね!?」

ア「隠せてない隠せてない」


~ ~ ~


幼「真夜中のカップ麺ってなんで美味しんだろー」

僕「ダイ○ンの掃除機みたいにごりごり吸引してるね」

幼「真夜中のカップ麺だから美味しいの???」

僕「国会議員構文みたいに意見するじゃん」

幼「不思議」

僕「多分いけないことをしている感が強いからじゃないかなあ」


~ ~ ~


幼「夜中にコンビニに行くのがちょっとドキドキするみたいに」

僕「誰もが寝静まった深夜に活動してものを食べるっていう行為が」

幼「アウトローみたいでかっこいいんだね!」

僕「背徳感が最高のスパイスなのさ」

幼「じゃあこれからの食事全部真夜中にすれば最高に美味しいじゃん!?」

僕「そうするとそれが当たり前になっちゃって面白みがなくなるよ」

幼「世の中って面倒……」

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